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今治市 有機農業講習会

 ちょっと前に今治市が主催する有機農業の講習会があった。講師はいつもの公益財団法人自然農法国際研究開発センターの榊原健太郎氏。タイトルは「有機物を活用した栽培 基礎編」。
 植物の生育も自然の循環の中で成り立っている。有機農業はその自然の循環をうまく使おうということ。たとえば、植物の枯草は微生物に分解され、植物の栄養分となっていく。害虫もそれを食べる益虫いればが増えないので、益虫が住みやすい環境をつくる。自然循環型農業。それには観察が大切。
 今までの農業(慣行農業)は、栄養は化学肥料、害虫は農薬に頼ってきた。たしかに効率はいい。しかし、自然のバランスがくずれ、費用もかかる。そこで、欧米を中心に有機農業にシフトしてきた。日本でも農林水産省が、有機農業へ取組み始めた。今治市も農林水産省が有機農業を推奨する「オーガニックビレッジ宣言」を行った。
 日本の食料自給率は、40%を下まわっている。食の安全保障。有機農業はこの問題にも関連している。農業も資本主義の行き詰まりとともに、変わり目にきている。次世代に何を残せるか。

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