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カサンドラの苦悩

遡ること2年前……
時の総理であった故・安倍晋三が新型コロナを2類感染症に指定し、何の法的根拠もない「緊急事態宣言」を行ったとき、私は「日本史上まれに見るワーストクラスの失政だ!」と思いました。

「2類指定」も「(謎の)緊急事態宣言」なるものも、絶対にやってはいけない「最悪手」だったからです。多少なりとも「自分の頭で物を考える」ことができる人間なら、まかり間違っても絶対に選ばない道。この「誤った判断」が将来にとんでもない禍根を残すのは確実でした。

「指定感染症」になると、医療機関には保健所への「全数報告義務」が生じます。同時に、患者を診察できる機関も限定されてしまいます。たちまち医療システムが崩壊するのは間違いありません。

当時の世界中の感染状況を見ても、新型コロナが「指定感染症」に選ばれるような実力を持っていないのは明らかでした。脅威度はインフルエンザと同等かそれ以下。どうしても「指定感染症」にするなら、インフルと同格の5類で十分だったのです。

流行初期段階ですら、新型コロナの「感染者」は大半が無症状であり、「治療を受ける必要すらない」人たちでした。元気でピンピンしている「新型コロナ患者」が病院を占領したら、緊急に治療が必要な患者があぶれてしまいます。

しかも、「感染者」の定義が、感染症の診断にはまったく不向きな「PCR検査陽性者」という、従来の医学を全否定するような基準。そこには「科学」の「か」の字も見当たりませんでした。

こんなデタラメが白昼堂々と行われているのに、「緊急事態宣言」など発出すれば、おつむの弱い国民はすぐにパニックを起こし、震災直後のように買い溜めに走ったりするでしょう。「緊急事態宣言」自体が「緊急事態」を招くのです。

だから、政府はいったんは見切り発車したとしても、せめて二、三か月で政策転換すべきだと懸命に周囲に訴えたのですが、すでに「新コロ教」に洗脳され始めていた人々の心(脳?)には、残念ながら届きませんでした。

2年たった今、私の「悪い予感・予想」がほぼすべて的中したのは、皆さんが現実をご覧になってきたとおりです。

ギリシア神話に登場するトロイア国の王女カサンドラは、アポロン神より予言の力を授かりましたが、そのアポロンの嫌がらせにより、「誰も彼女の予言を信じない」という呪いも背負うことになりました。私には「どんなに正しいことを言っても信じてもらえない」という彼女の苦悩が手に取るようにわかります。

新コロ以前にあった「感染症の常識」は、現在も多くの汚れた足で踏みにじられ続けています。
「自然の摂理(自然淘汰)」に従えば、ウィルスの「感染力」は時間とともに増しますが、「重症化率・致死率」は必ず低下していきます。変異することでウィルスの「毒性」が下がるためと、「脆弱な個体(免疫力の弱い人)」は早い段階で淘汰され、「強い個体」だけが生き残るためです。言い換えれば、「ウィルスはより弱くなり、人類はより強くなっていく」のです。

それなのに、「専門家」を自称する素人連中は、「第7波で重症度が上がっている」とさかんに煽ります。それは明らかに「自然の摂理」に反することです。
繰り返し述べているように、もし「自然の摂理」に反することが起こったなら、そこには絶対に「人為が介入」しています。
考えられるパターンは2つしかありません。

①実際は(自然の法則どおり)重症化率も致死率も下がっているが、専門家があえてウソをついている。

②本当に重症化率が上がっているなら、何らかの「人為的原因」がある。その「人為的原因」とは、まさしく「ワクチン」である(それ以外にない)。

「専門家」は「重症者の内訳」を明かしません。仮に「未接種者」が大半なら、鬼の首でも取ったかのような騒ぎ方をするはずです。何といっても、接種推進キャンペーンにとって、絶好の宣伝材料になるのですから。
そこを明らかにできないのは、「重症者・死者の大半がワクチン接種者」だからとしか考えられません。つまり「接種者が重症度を押し上げている」と解すべきなのです。

注意しなければいけないのは、ワクチン接種者に生じる「予後不良」には、さまざまなパターンがあることです。循環器疾患、自己免疫疾患、精神疾患など多種多様。それぞれの病気が「ワクチン接種者群で有意に増加している」データが別個に発表されているため、すぐにはわかりにくくなっています。個々の病名別に調べなければなりません(荒川央博士のブログ参照)。

ただし、ワクチン接種者が全員、何らかの(命に関わる)病気を発症するとは思えません。そんなことがあったら、全人類の過半数が、あと数年で死亡するという事態になるからです。

でも、生命はそんなに脆弱ではありません。ずっとずっとしぶといです。

ワクチンにどれほど害があっても、人間もまた(ウィルス同様)ミクロレベルで変異を起こし、「すり抜けて」いくはずです。まだ知られていない生体メカニズムが働き、多くの接種者の体内から、いずれ人工mRNAは排出されるでしょう。
完全に接種前の体に戻ることはできないでしょうが、99.9%は「風邪にかかりやすくなる」くらいで済むのではないかと思います。それでもワクチンとの相性が悪い0.数%の人は、突然死を起こしたり、長い間後遺症に苦しむことになるかもしれません。

これはもう、単純に「運」の問題だと思います。


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