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だったら「アルツハイマー予防ワクチン」に改名すれば?

前回の続きです。

日本国内におけるアルツハイマー症患者は推定80万人。
その3割なら24万人。

インフルエンザワクチンの思わぬ「副効用(副作用?)」でアルツハイマーのリスクを3割防げるなら、24万人もの人を救える計算になります。
しかも、高齢化に伴って、この先も増加していくのは確実です。

対するインフルエンザの年間死亡者数は、およそ1万人。
インフルエンザワクチンは、当のインフルエンザよりアルツハイマー症に24倍効き目があるということになるわけです。


薬剤が当初の目的以外の効能を発揮することは、しばしばあります。
例えば、回春薬として有名なバイアグラは、初めは心臓病の薬として開発されましたが、肝腎の心臓病に効かなかった代わりに、男性の下半身に目覚ましい効果を付与しました。
おかげで世界中で大ヒット商品となりました。

インフルエンザワクチンも、それほど夢のような効果が期待できるなら、名前を変えて「アルツハイマー予防ワクチン」とすべきです。

もちろん、製薬メーカーにそんなことはできません。
効能をうたうには、きちんと比較試験をクリアしなければなりませんが、まともな試験に耐えられるはずがないからです。しょせんは都合のいいデータを一部切り取ってきただけ。

考えてみてください。
今までだって、インフルワクチンは普通に接種されていたのに、それでアルツハイマーが減少したという事実はありません。安定的に増え続けています。
それこそが「観測できる現実」です。

なので、研究者も「効果がある」とは決して断言せず、「あるかもしれない」とにおわせるだけで、あとはメディアが勝手に断言口調で報じてくれる(それを無知な読者が信じてくれる)のを期待しているのです。

すべては「インフルワクチンを消費する」ためだけのプロパガンダにすぎません。

それにしても、米国の研究機関の発表は、まったく筋の通らない、いい加減なものばかりになってしまいました。
金の亡者と化した帝国は、転落の一途をたどるばかりですね。

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