「接種者に後遺症が少ない」戦慄の理由
よもや、こんな与太話に引っ掛かる人間もいないと思いますが。
そもそも厚労省の発表は、どれもこれも信用できないわけですが、仮に事実だったとしても、極めて問題だらけの調査です。
まず、結果をパーセントで示されたときは、対象の母数や属性を必ずチェックしなければいけません。でも、それがまったく明らかになっていませんね。
接種者・未接種者、それぞれどの性別・年代で、何人のうち何人に後遺症が残ったのか。
また、アンケートなんて、質問の仕方でいくらでも誘導できちゃうので、質問項目の内容をきちんと公表する必要があります。
しかも、後遺症のような「自覚症状」をアンケートで聞き取るなんて、やり方が非常にお粗末。「自覚症状」は(テレビ・新聞・雑誌等からの)暗示の影響を受けやすいので、信頼性ががくんと落ちるからです(本人の感想だけで客観性ゼロ)。
こうなると、事は単なる「感染症」ではなく、「心療内科」や「精神医学」の範ちゅうとなります。
というわけで、まるで考慮に値しない記事なのですが、本当に記事のような事態が起こっていたら、実ははるかに恐ろしいことが考えられるのです。
それは「生存者バイアス」と呼ばれるものです。
簡単に言うと、接種者が感染した場合、「後遺症」どころか高確率で「絶命」してしまうため、「後遺症」としてカウントされないということです。
ワクチンによる「感染増強」で重症化し、長期入院を余儀なくされたり死んでしまったら、アンケートに答えることもできず、したがって「後遺症」も起こりません。当然です。
私自身は、接種開始後の「超過死亡」の急増から、その可能性が非常に高いと思っていますがね。
余談・ロシアでヒグマに襲われて死亡した写真家・星野道夫氏のエッセイ『旅をする木』は、文章もすばらしく、物書きを目指す方にとっては必読の一冊ですが、中に「(極めて危険である)アラスカのパイロットに途中で引退した人はいない」という話が出てきます。それだけ聞くと、アラスカのパイロットはよほどの凄腕ばかりか、心底操縦を愛しているのだろうと考えてしまいそうですが、そうではありません。
単に、「みんな仕事中に墜落死している」からだそうです。
引退する前に死んでしまうので引退した人がいない、というのが真実。ふとその逸話を思い出しました。
まとめるなら、
・未接種者で「後遺症」に見舞われたのは「不運な人」
・接種者で「後遺症」で済んだのは「ラッキーな人」
ということですね。
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