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「変異」と「自然淘汰」
抗体をすり抜ける変異
ではなく、
特異的抗体が変異を生む
この「選択的進化」のメカニズムを、世の「専門家医師」の皆さん未来永劫、理解できないようです。もう説明するのを諦めました。
そんなに難解なことなのでしょうか?
例えば、あなたの体細胞に侵入した1個のコロナウィルスが、リボゾームを乗っ取って、1万個のコピーを複製したとします。
この1万個のコピーウィルスの中に、「原版」と完全に一致するものは存在しません。ずらっと3万個並んだ塩基のどこかに、必ずエラー(変異)が生じます。
ただし、ほとんどの変異は、ウィルスの性質自体には影響を与えません。CUUのコドンがCUCになってもCUAになっても、同じアミノ酸(ロイシン)を産生します(「コドン表」を検索)。
これが「同義置換」です。
ところが、ごくまれにウィルスの性質そのものを変化させてしまう(産生するアミノ酸が変わる)エラー(変異)が生じます。
「非同義置換」です。
このエラーは完全に「中立的」であり、生存に有利な場合もあれば、不利な場合もあります。「不利な変異」であれば、活性を失ってそれ以上コピーを増やせなかったり、ウィルスが形状を保てず自壊してしまいます。
でも、スパイクたん白の数を増やして感染力を高めるような「生存に有利な変異」が起これば、この「新顔」が「原版」を凌駕し、感染の主流となっていきます。
これが「自然淘汰」です。
そして、ワクチンは「自然淘汰」を加速する「淘汰圧(選択圧)」となります。
1万個のウィルスコピーの中には、ワクチンで作られる「特異的抗体」にひっかからない変異を備えた「変わり種」が1個くらいは混ざっています。
これは明らかに「生存に有利な変異」であり、残り9999個が抗体に捕捉されても、すり抜けて、宿主の細胞内で増殖していきます。
あとは、同じことの繰り返し。
何十回ワクチンを打とうが、全部のウィルスコピーをシャットアウトすることは不可能。
ウィルスに変異する性質がある以上、常に抗体をすり抜ける変異を持った「新顔」が生まれ、次の「波」を生み出すわけです。
また、今回のワクチンの問題点は、「武漢株」のスパイクたん白をコードしたmRNAで設計されているため、「異物の侵入(感染)」を確認するや、もはや「感染抑制効果」を喪失した「旧式の抗体」を優先的に作りだしてしまうところにあります。
ワクチンのおかげで、「対アルファ株」「対デルタ株」「対オミクロン株」の抗体が作られません。なのに、抗体が「ウィルスをキャッチした」と誤解すれば、活性を保持したまま食細胞に取り込んでしまい、ADEの原因となります。
一方、ワクチンに頼らず「自然感染」した場合は、ウィルスのスパイク部分以外のたん白にも、「広範な抗体」を持つことができます。変異が起こりにくいとされるウィルス本体への抗体も作られるので、「ワクチン抗体」よりはるかに「感染抑制効果」が期待できます。
以上の説明は「釈迦に説法」で、このブログを読まれている方なら先刻ご承知でしょう。
ついでに、荒川央先生がゲノム解析したところ、オミクロン株には先行株からの「同義置換」の蓄積がまったく見られないとのこと。
そんなことは、生物の進化上、絶対に起こり得ません。
性質を変化させる「非同義置換」は、生存に有利・不利が生じるので「自然選択の条件」となりますが、「同義置換」は「選択圧」とはなりませんから、変異の過程で必ずゲノムに蓄積されていきます。その蓄積を遡っていけば、変異の足跡をたどれるはずなのです。
その点を荒川先生に伺ったところ、「人工ウィルスの可能性を疑うべき」とご教示いただきました。
京大の宮沢孝幸先生も、「他の多くの研究者が首をひねっている。オミクロンは人工ウィルスかもしれない」とおっしゃっています。
現時点では、本当に人工物なのか定かではありませんが、とにかく新型コロナとmRNAワクチンには、自然科学を学んだ者には「不自然な点」ばかりあることだけは確かです。
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