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「マスク無敵神話」はなお続く
いったいいつになったら、日本人は一人前の大人になって、何の根拠もない「マスク無敵神話」から卒業できるのでしょうか。
ちなみに、どんなに肩書が立派でも、臨床医はウィルスや感染症、疫学の「専門家」ではありません。
はっきり言えば「素人」です(ただし自己評価だけは異常に高い)。そんな「素人」の妄想を信じてはいけません。
マスクが感染を予防することはいっさいありません。
もう一つ、こんな記事もあります。
(以下記事抜粋)
会議で専門家チームから、来季もマスク着用継続が望ましいとの指摘があり、斉藤コミッショナーは「ある意味この3年間検証しているわけで、マスクはやはり、かなり防疫というか、効果があるということは(検証)されている。コロナという病原菌がある以上、(マスクは)やればいいと私は思う」「来年も、お客さんも選手もマスクを、それでコロナが抑えられるなら、やった方がいいというのが私の考え」と語った。
斉藤コミッショナー「コロナという病原菌がある以上」
コロナウィルスは「病原菌」ではありません。「菌」どころか、そもそも「生物」ですらない。単なる「物質」あるいは「情報」にすぎません。こんなことは初歩中の初歩。
対策の最高責任者であろうに、この3年間、何を学んできたのでしょうか。この期に及んで「コロナ菌」呼ばわりする人間がいるとは思いませんでした。
さらに、
斉藤「この3年間検証しているわけで、マスクはやはり、かなり防疫というか、効果があるということは(検証)されている」
いつ、どこで、誰が、どのように「検証」したのでしょうか。そんな「検証」、寡聞にして私はまったく存じ上げないのですが。
それともまさか、「人数制限、アルコール消毒、マスク着用、声出し禁止を課して試合を開催したら、一度もクラスターが発生していない」ということをもって、「検証」と呼んでいるとか?
だとしたら、失笑もの。きちんと「検証」という言葉の意味を学び直す必要があります。こんな「勘違い」は社会人として、まことに恥ずかしいので、悪いことは言いません、即刻発言訂正したほうがよろしいでしょう。
さまざまな条件を課して、結果的にクラスターが起こらなくても、何ひとつ「検証」したことにはなりません。そもそも初めから、観客が「観戦者」ばかりで、一人も「感染者」がいなかったかもしれないからです。
「基点」となる「感染者」がいなければ、ウィルス自体が存在しないわけですから、何十万人集まっても感染は起こりません。そんなのは小学生でもわかること。クラスターが発生しなかったからといって、一足飛びに「消毒のおかげ」「マスクのご利益」とはならないのです。
基本的に、わざわざ試合観戦に来るのは健康で元気な人ばかりのはず。このご時世ですから、ちょっとでも体調が悪ければ出かけたりしないでしょう。もし自分から感染が広がったら、応援する球団に迷惑をかけますし、以後の開催が中止になってしまうおそれもあります。「遠慮」という意識が働くのは当たり前。
まあ、確率的には、大勢の観客の何%かは「感染者」だったとは思いますが、それでも「マスクの効果を証明した」とはほど遠い。マスク以外の要因が多過ぎるからです。そのうちどの要因が「感染を防いだのか」がわかりません。すぐに「マスクのおかげ」と飛びつくのは短慮が過ぎます。
また、いっさい条件や制限を課さなくても、クラスターが発生しなかった可能性もあります。というのも、クラスターの有無は、発熱などの「自己申告」に基づく甚だ客観性を欠いたものだからです。
まさか球場に来た観客全員に、数日後に追跡PCR検査を行い、誰一人コロナに感染していないことを確かめたとでも? そんなはずありません。ということは、徹底的に検査をすれば、実際はボロボロと感染者が出てきたかもしれないのです(特に高いCt値のPCR検査は、感染性のないウィルスの断片でも「陽性判定」しますから)。
でも、試合を応援できるくらい元気な人は、ストレスを発散することで免疫力が上がり、発症前にウィルスを抑え込んだのかもしれません。あるいは、感染後にちょっと体調を崩しても、やはり「うっかり検査陽性になったら球団に迷惑がかかる」と「遠慮」して、解熱剤を飲んで医者に行かなかっただけかもしれません。
つまり、野球観戦でクラスターが発生したのか、発生していないのかすら不明ということです。
斉藤「お客さんも選手もマスクを、それでコロナが抑えられるなら、やった方がいいというのが私(斉藤)の考え」
いいえ、マスクでコロナは絶対に抑えられません。
斉藤コミッショナーは、つい数週間前まで世間が「感染爆発」と大騒ぎしていたことをご存じないらしい。国民の9割以上がマスクをしても、まったく感染を抑えられなかったことを知らないようです。
それとも、マスクは市中では効果を発揮しないのに、なぜかゲートをくぐってスタジアムに入ったとたん「覚醒」し、がぜん威力を発揮し始めるのでしょうか。大魔神・佐々木もビックリの「守護神」に化けるとでも?
だったら、「日本埼玉化計画」ならぬ「日本全土スタジアム化計画」をぶち上げるべきでしょう(海岸線に沿って、万里の長城よろしく観客席を設ける)。彼の主張が正しければ、それでめでたくコロナは完全終息するはずです(しなければおかしい)。
私も以前は「マスクは任意。したい人はすればいい」と考えていましたが、最近は考えが変わりました。
もはや「マスクは全面禁止にすべき」です。なぜなら、幾つかの研究で「マスクが逆に感染を助長・促進している」ことがわかってきたからです。疫学的な統計データもそうですが、「マスクがウィルスを凝縮する」メカニズムも解明されつつあります。
ウィルスの変異・進化から考えれば、マスクのせいでエアロゾル感染が生じたことも、ほぼ間違いなさそう。また、マスクに起因する「他の感染症」も生じています。
「なら、全員がマスクを着けている(観客席のような)ところでクラスターが発生するんじゃないの?」という反論を受けたことがありますが、この批判は完全なピント外れ。
前述したように、クラスターが発生するには、基点となる「感染者(ウィルス保持者)」がいなければなりません。それがいなければ、全員がマスク着用であろうとノーマスクであろうと、感染は起こりません。だって、そもそもそこにウィルスが存在しないのですから。
観客ではなく、選手たちのほうでは、しっかりマスクを着け、ワクチンまで打っているにもかかわらず、時々クラスターが発生しています(選手不足で試合中止までありました)。それは基点となる「感染者」がいたからで、この一事をもってしても、マスクが感染を防いでいないのは明らかでしょう。
「検証」というからには、比較対照実験が絶対に必要です。集団を2つに分け、片方にはマスクを着用させ、もう片方にはさせない。それ以外の条件をすべてそろえて、初めて「マスクの有効性」を調べることができます。
例えば、入場者全員に入場前にPCR検査を行い、誰一人感染者がいないことを確認した上で、1塁側スタンドにはマスク着用を義務づけ、3塁側スタンドにはマスクを着用させない。双方にそっと感染者を数名ずつ潜り込ませ、試合終了後、観客の帰宅時に再度全員のPCR検査を行い、感染がどのように広がっているかを調べるとかしなければ、お世辞にも「検証」とはいえません。
老婆心ながら、コミッショナーは、その地位にふさわしいだけの知識と教養を身につける必要がありそうです。野球ファンはマスクを脱ぎ捨て、抗議の声を上げるべきでしょう。
そういえば、コミッショナーたちにアドバイスしているのも、「自称専門家」の臨床医のようですね。
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