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#J2推し

  1. サッカーとの出会い

  2. 水戸との出会い

  3. 沼にハマる

  4. どうしてJ2なのか

【サッカーとの出会い】
 自分は鹿行地域に住むしがないおぢさんでございます。鹿行と言えば…そうです!あのオリジナル10の一員であり数々のタイトルに輝いた鹿島アントラーズの地元でございます。

 文化部員として中高生を過ごした自分にとって、運動は縁遠いものでした。(世代的にはサッカーより野球が流行っていました。)サッカーは小学生の時、町の競技会で、先生のお情けで後半にちょっぴり出してもらってラッキーくらいのものでした。(運動音痴を地で行っている感じです。)

 そんな自分にサッカーとの出会いは思わぬ転機で訪れました。Jリーグが誕生、そしてそのリーグに鹿島にクラブが誕生するとのこと。プロスポーツなんて全く縁のないこの地に誕生するなんて!一も二もなく応援することにしました。ジーコの存在すら知らなかった自分でしたが、すっかりサッカーの魅力に取り憑かれました。

やっぱりジーコだぜ! 

 ファーストステージでの優勝を機に、鹿島の人気は鰻登り!チケットはプラチナ化しました。カシマに行けないので国立に行ったこともありました。レオナルド、ジョルジーニョ、ビスマルク…キラ星のプレーに胸をときめかせました。

【水戸との出会い】
 鹿サポとして過ごす中、水戸にサッカークラブが出来るとのニュースがありました。当時の自分は「鹿島があるのに何故?」と謎の上から目線(笑) 

 その頃、Jリーグは土曜日開催であり、JFLは日曜日開催でカシマに行けない自分は水戸の試合をよく見に行きました。当時の水戸は、サッカーを諦められない選手がバイトと掛け持ちしている弱小チームでした。(失礼)やたらと攻め込まれるので、本間幸司がやたらと活躍して、バンバンファインセーブを連発してました。センタリングは有らぬ方向へ飛んでいくし…本当に情熱が若干空回りしているような感じでした。(個人的見解です。)
 
 先日の千葉戦では久々に5000人も入場しましたが、当時の水戸は良くて800人、普通300〜500人くらいしか入場していませんでした。後半に入場すると半額で入場出来ました。そのため、常に経営は苦しかったと思います。

 水戸の存続を求めて署名活動があったのはちょうどその頃です。同じ茨城にあるクラブが無くなるのは悲しいことなので、職場の方々にお願いして一筆書いて頂きました。その署名を持って笠松に駆けつけました。

 今でこそケーズデンキスタジアムのバックスタンドは真っ青に染まり、志を同じくする仲間が数多くいます。 しかし、笠松時代の水戸サポはお世辞にも多いとは言えません。(今で言う1ブロック分くらい?)下手をするとホームジャックされてしまうこともありました。ベガルタ仙台に黄色にされた笠松は忘れられません。先程述べた通り、少数のサポしかいなかった水戸ですが、今も続く「水戸サポのDNA」というものがあります。試合はほとんど負け試合で、さすがに苦言が飛び交うことがありました。でも最後には「次は頑張れよ!」と励ますのが水戸サポでした。

 鹿島の精神的支柱であるジーコはジャンケンさえ負けるのが嫌いという逸話があります。当然サポも勝ちを一番大切にする節が感じられます。故に不甲斐ない試合には、自分の選手たちにも容赦ないブーイングを浴びせます。半ばそれが当然と思っていた自分に、水戸サポは驚きでした。

 鹿島のゴール裏は強くなるに連れ履き違えた者が増えたように思えました。ヤンキーのようなサポが「応援する気ないならゴール裏に来るな!」とか「ゴール裏に来るなら立てよ!」とか…中には孫を連れてきたお年寄りに凄むような輩を見かけました。何か違うと感じ始めました。

【沼にハマる】
 それから諸事情があり、サッカーから距離を置きました。別にサッカーが嫌いになった訳ではありません。

 ふとした気まぐれで「そうだ水戸の試合に行ってみようか!」とケーズデンキスタジアムに行ってみました。(2018年10月でした。どれだけ離れてるのやら(・・;))

久し振りの水戸の試合

 久し振りに見たサッカーの試合は一言「面白い!」写真でもおわかりのようにまだバクスタ住民ではありませんでした。でも、そこから眺めたバクスタの何と楽しそうなことか!鹿島の一部のサポから感じた違和感、そして、水戸サポから感じた暖かさ全てが腑に落ちました。

「これが自分の考えるサポーターだよ!」

 それから言うまでもなくバクスタ住民となりました。チャントを覚え、跳ぶことは出来なくとも声を限りに応援しました。

今はこのあたりが定位置です!

 アウェイの試合にも行く機会が増えました。鹿児島弾丸日帰りツアーもやってみました。ここが自分の居場所だと感じたからです。

 今水戸の応援の代名詞と言えば「ロンバルディア」だと思います。(他クラブのサポさんからもカッコいいと言われています!)

 水戸を愛する俺らの

  声が聞こえているだろう  

   さあ前を向いて闘え

 
 当に水戸サポの姿を表した名チャントだと思います。常に選手に寄り添い、選手を鼓舞し続ける暖かさを感じます。これこそが「水戸サポのDNA」です!

 水戸サポの姿が遠ざかっていたサッカーを引き寄せてくれましたが、それだけではありません。沼田前社長、小島社長などクラブとサポの距離が日本一近いのも水戸の良さだと思います。サポに寄り添い歌を作る宇宙まおさんも素晴らしいです。スタグルも手頃なお値段で美味しいし、誰でも食べられます。(J1経験クラブではアウェイ民に厳しいスタジアムあり)可愛くてお茶目なホーリーくんも魅力的です。水戸の魅力は一言では語れません。

ホーリーくんしか勝たん(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

 「幸司とJ1へ」

 バクスタに掲示されている弾幕の一つです。設立から今に至るクラブのレジェンド、いやJ2のレジェンドである本間幸司がJ1のピッチで活躍する姿を見てみたい。水戸サポなら誰でもそう思っているでしょう!

 司馬遼太郎の小説に「坂の上の雲」があります。明治維新を経て欧米列強に追い付こうとする日本の姿を描いたものです。

 水戸も今は地方の小さなクラブですが、やがてJ1に追い付こうとする、坂の上の雲に手を伸ばそうとするクラブです。新スタジアムについてのリリースも待ち遠しいですが、クラブの皆さんを信じて前進あるのみです!もう水戸沼にズブズブです(笑)

【どうしてJ2なのか】
 J2は多様性があり、魔境のカテゴリーです。新潟さんのようなJ1を凌ぐようなクラブもあり、J1経験のあるクラブもちょっと気を抜くと下のカテゴリーに落ちてしまいます。そんな厳しいカテゴリーに「J2の盟主」として残れる水戸って一言凄いと思います。(資金的には厳しいのよ!)

 試合中は別にして、試合前や試合後は同じリーグの戦友なので不思議と親近感があります。遠距離アウェイだと「わざわざありがとうね。」と挨拶してくれる他クラブのサポさんがいます。仲間意識からだと思います。

 それぞれの地域に根差したクラブには、それぞれの魅力がたくさん詰まっています。(やっぱり水戸は三つ葉葵だぜ!)これからも多様性のあるJ2を推していきたいと思います。

 長文にお付き合いくださり、ありがとうございました!


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