THE TOKYO PERFECT DAYS day.3
東京3日目。
朝からトイレに駆け込む。
そう、調子に乗ってきのうタイ料理を食べすぎたからだ。下から火が出ている。浄化である。
今日は埼玉県大宮市の予定だが、出発時間がゆったりだったから朝から大浴場に行き、あったまってからコーヒーを淹れ、ゆっくりしてから出発した。
春のような昨日の気候から一転、外は真冬の寒さである。新宿から約1時間、大宮はさらに寒かった。午前中の用事を済ませ、お昼ご飯を食べるべく電車の中で調べた大宮ナポリタン発祥のお店へと向かった。
ナポリタン自体は大宮発祥ではないはずだが、大宮風のナポリタンということだろうか?駅から歩くこと数分、目的のお店はあった。
少し待ってからいざ入店。
70代後半のクセの強そうな男性が席まで案内してくれるが、程なくして移動を命じられる。
それにしても店員の年齢層が高い。他にもアラブ系の外国人が動き回っているが、本当にこれで24時間365日営業する必要があるのかかなり疑問だ。とは言え店はたくさんのお客さんで賑わっていて、お爺も走り回っている。死ぬど。
ここはやはり大宮ナポリタン一択。間も無くして運ばれて来たナポリタンは二人前ほどの量でびっくりした。しかもスープとサラダも付いて900円だ。追加で300円のアイスコーヒーも頼んだ。
一口食べてみる。うまいっ。イメージしていたナポリタンとは別物。なんだか味わったことのあるような、はじめてのようなオリエンタルな味。そうだ!これはソース焼きそばだ!ケチャップ以外にソースも入っているんだろうか?それにしても豚肉(ベーコン?)に加えイカやマッシュルーム、タマネギ、ピーマンが良い仕事をしている。途中粉チーズやタバスコで味変しつつ完食した。これはまた食べに来たい。家で再現したかったから会計時におばあにケチャップ以外に何を入れてるんですか?と聞いてみたが、いろいろ入ってますよー。という返事だった。結局謎のまま終わった。
さて、大宮を経ち北浦和、それからアジアンな香りがする西川口を回り、今日の仕事を終えた。
さあ。目指すは大森だ。
25年来の親友と、ずっと行きたかった懐かしのお店、大連でご飯の約束をしていた。
友と再会し、大森駅前に降りた。
そこは自分の中のイメージとかけ離れていた。やっぱり東京はすごいなぁ。20年も経つとこんなに変わるんだなぁ、と思ったら反対の出口だった。西出口は記憶の中にある大森駅となんにも変わっていなかった。ここから少し行ったところにある馬込に住んでいた頃は、良くここから山王ジャーマン通りを歩いた。
そして雨の中歩くこと10分ほど、待望のお店が全く昔と変わらない形で現れた。
そしてまずライチ酒で乾杯した。
ここは冬季限定の大根と牡蠣の餃子がめちゃくちゃ美味しいのだ。聞くとありますとの事だったので、興奮気味に水餃子でお願いした。
もう20年も前の事だから、味をぼんやりとしか覚えてなかったが、実際はそれの2倍は美味かった。春雨炒めとレバニラも頼んだが、なんだか味があっさりしすぎてそちらは特段美味しくはなかった。それからチンタオビールやキンモクセイのお酒など飲みながら、普通の焼き餃子と大根と牡蠣の餃子を焼きで頼んだ。大根と牡蠣の餃子は焼きも美味しかったが、やはり水餃子のほうが旨みが感じられて好きだ。
なんだかんだ4時間ほど喋って閉店までいた。
最後にお店の人と話していると、本場中国大連は海の幸も多いから、あさりの餃子やエビとニラの餃子、それからセロリの餃子などもあるらしい。あんまり中国には行こうと思ったことはないけれど、大連ならいつか餃子を食べに行ってみたい。それまではとりあえずまた東京でここに来れる機会があれば嬉しい。
とにかく何がいいって20年前の僕はお酒が飲めなかったから、こういう楽しみ方はできなかった。ビールやお酒と餃子、それから楽しい会話の相乗効果で以前よりも料理が断然美味しく感じる。なによりメンタルを病んでしまい仕事を休職中の親友が意外と元気だったのが良かった。心の中でデブった華原朋美が歌った。愛しさと〜切なさ〜と〜心強さと〜♪あ、篠原涼子だった。華原朋美はどきなさい。
店を後にしてから途中まで電車で一緒に帰り、また明後日会う約束をして別れた。
ホテルに帰ってから大浴場に行ったが、みんなお風呂に入る時間帯だったのか満員状態であまりゆっくり入れなかった。
お風呂から出てコンビニで買ったアイスを食べ、明日のチェックアウトに備えて荷造りをし、眠った。時間は12:30。
明日は仕事最終日だ。
つづく。
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