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妊娠33週6日

今日で妊娠33週6日になりました。
私にとってこの33週6日は決して油断ならない週数なんです。何事もなくこうして過ごせてることが奇跡だと…

2021年11月某日。次男の生まれた日。

ちょうど今妊娠している子と同じ週数だった日。
この日は忘れられない1日になりました。

この日の前日は夫の祖母のお葬式でした。
お葬式を終え、夫の実家で晩ご飯を終えゆっくりしてから帰宅。疲れていたのもあり、その日はお風呂も入らずに長男と寝室で寝ていた時です。
深夜1時ごろ急に胃痛の症状が出たのです。
元々、妊娠初期の時から時々胃痛があり、
1時間もしないぐらい横になっていたら治っていたので、今回も同じようにしていたら治るだろうと甘くみていました。

治らない胃痛。食中毒!??

横になって1時間。痛みが引くどころか強まる一方で
胃がムカムカと吐き気の症状まで出るように…
そのままトイレに駆け込み嘔吐しました。

まさか、何かの食中毒!??
私は食中毒を疑いました。なぜかと言うと、お葬式を終え義祖母を火葬場に見送った後の食事に刺身があったのです。2、3切れだったので勝手な判断で刺身を食べました。妊娠中は免疫力が下がるので生モノは控えるようにと言われていましたが食べてしまったので食中毒になってしまったのだと…

かかりつけ産科に連絡し病院へ

私は夫を叩き起こし、救急の病院に連れていってほしいと頼みました。長男が寝ていたため、深夜2時ごろでしたが義母に連絡を入れて、長男の面倒を見てもらうことにしました。

義母が内科の救急に向かう前に一度産科に連絡した方がいいと言うので、かかりつけの産科に連絡し症状を伝えたところ、内科の救急に行くように言われました。
義母は妊婦に内科の救急に行くように言うのはおかしいと…
私はそこまで神経質にならなくても…と正直思っていましたが、義母の判断は正しかったのです。


救急医療情報センターに連絡

義母に言われた通りに救急医療情報センターに連絡を入れました。

当直で産科医がいるという大学病院を紹介してもらい、大学病院までは車で50分ほど。その間も胃の痛みは治らず、車内で蹲っていました。

ようやく辿り着いて症状の説明、体温、血圧測定としていると、まさかの血圧が150超え…
妊婦健診時では90〜100ぐらいだったので
なぜこんなに高いのかも理解できず…
ただ、32週の健診時に128あったのは覚えていて
あの時自分でもいつもより高すぎるなと思っていましたが、かかりつけの産科医には指摘されなかったので
問題視していませんでした…
次も高かったら聞こうと思っていたぐらいで…

HELLP症候群

その後すぐ当直の産科医がエコーで赤ちゃんの状態
子宮内の胎盤が剥がれていないか、出血は起こっていないか等確認してくださいました。
赤ちゃんの心拍が落ちてきている…
胎盤が剥がれたり、出血は起こってはいない
あと心当たりがあるとすればHELLP症候群だと…
血液検査をして確認しましょうとのこと…
私は胃がずっと痛いので胃じゃないの?
胃を見てほしいんだけどとばかり思っていて
不満でしかありませんでしたが、血液検査の結果
産科医が疑っていたHELLP症候群だと診断されました。母子共に危険なため緊急で今から妊娠を終わらせます。緊急で全身麻酔下による帝王切開をしますと…

頭が真っ白になりました。
何もかもが急なことで…
その場に居た夫とはそこで離れ離れになりました。
術後は入院になるため、その場でPCR検査、手術着に着替え、尿道カテーテルの挿入、慌ただしく帝王切開の準備が着々と進められました。
全身麻酔が今回人生で初めてだったので
体中震えが止まりませんでした…

緊急帝王切開

一般的に帝王切開は硬膜外麻酔ですが、
今回は母体の危険性が高いとのことで
全身麻酔での帝王切開を行うとのことでした。

赤ちゃんに麻酔の影響が出てしまうが、そのリスクよりも危険度が高かったそうです。
なので、麻酔がかかってから目覚めた時には
全て終わっていました。
赤ちゃんの産声も聞けず、誕生した瞬間も見ることもできず…
目が覚めたら、手術室から病棟に移る一瞬の時間でしか会うことのできない夫の第一声「長男そっくりやったよ」と…
その一言で無事だったんだと一安心でした。
その後は、術後であったこともあり
体が疲れていたのかほとんど寝ていました。

しばらく寝て目が覚めてから、携帯をとり
夫、両親、義両親に連絡を入れました。
ものすごく心配されたのを覚えています。
可哀想だったのが、当時2歳の長男。
目が覚めたらママがいないし、帰ってこない状況。
入院期間中でのやりとり中一度も口聞いてもらえませんでした。よっぽど寂しかったみたいです。
時々夜中にリビングで過ごしていると
長男が私が横で寝ていないのに気づき
探しに来ることがあります。トラウマになってしまってるようです😅


最後に…

こんなことがあったため、今回この日まで何もなく過ごせてるのが本当に奇跡で少し安心しています。
ただ、一度HELLP症候群を発症すると次の妊娠でも発症するリスクは高いとのことで、次男の誕生した週数を迎えたからといって、安心はできないそう。
今のところ経過は良好で、以前のように血圧は90〜100ぐらいを行き来しています。
またいつ突然血圧が上がり出すかはわかりませんが
今回は無事に出産を迎えられたらと願うばかりです。

HELLP症候群の症状でよく取り上げられるのが
重度の頭痛、上腹部痛、吐き気又は嘔吐、視野障害(目がチカチカする)、極度の高血圧 
などだそうです。
詳しくはHELLP症候群を検索してみて下さい。

ちなみに私はこの中で上腹部痛、吐き気、嘔吐、高血圧が該当しました。高血圧は血圧計が家にないと分かりませんが、もし妊娠後期に家で上記のような症状が出た場合はHELLP症候群を疑って産科に連絡入れるようにしましょう!産科医に問題ないと言われてももしもの可能性もあるので絶対に診てもらうようにして下さい。

皆様の周りの妊婦さん、妊婦さんだけではなく
色々な方がHELLP症候群を知ることにより多くの命が救われると思います。今回かかりつけの産科の判断で見つかった病気ではなかったですが、毎回きちんと健診して下さっていましたので、先生の判断を問い詰めたいとかはありませんが、自分でこれはおかしいな?と気づくことがあれば、先生に伝えることが大切だと身をもって思いました。いくら先生に経過良好だと言われても、何があるかは分かりません。妊娠中は色々なリスクがあるということを理解して生活してもらえたらと思います。



長々と体験談を読んでいただきありがとうございました😊

#HELLP症候群 #妊娠後期#妊娠33週#緊急帝王切開#育児

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