未知なる領域へ踏み出す。もしくは踏み出さないということ。

考えた末、性サービス提供者に連絡をするのをやめた。しんどい選択だった。最後に残ったのは、自由を尊重するか、欲求を大事にするか、のふたつだった。

私は自由の尊重を選んだ。

何となくだけど、彼はパートナーシップがある世界を恐れている様な気がする。私にとって性が未知の領域だったように、彼にとってパートナーシップは未知な領域なのかもしれない。手痛い経験をしたのかもしれない。怖いのかもしれない。

どのような気持ちであれ、パートナーシップの世界に踏み出すか否かは、その人のタイミングと意志で決めることだ。一生踏み出さないという自由もある。私は彼が好きだ。性的欲求もある。でも、それよりも、自由を尊重しないことの方が耐えられない。既に私の気持ちは伝えているのだ。

未知なる領域へ踏み出す自由。踏み出さない自由。どちらも大事な自由だ。結果は痛くても受け入れると決めた。それが人を好きになるということなんだと思う。