農協内部監査士試験 会計~棚卸資産の評価①(売価還元法の場合)
ここでは、JA職員でなければ受けることもない農協内部監査士の会計の中の棚卸資産の評価について解説します。
ただ1つ断っておくと、僕は会計のプロではありませんので、間違ったことを言うかもしれません。あくまでもイメージとして、恐縮ですがあくまでもイメージとして考えてください。
まず棚卸(たなおろし)をご存知ですか?
会計年度、4月(=期首)から翌年3月(=期末)の商品在庫評価額の増減を確認する作業のことです。毎年、物を売る事業所では期末に商品の数を数えて、何が何個で単価はいくらか確認しているのです。その年の期末棚卸資産評価額は、翌年の期首に棚卸資産評価額になります。終わりと始まりはくっついているわけですね。
棚卸し方法には幾つかの種類があります。
今回は、試験に出やすいもののみ紹介します。
①売価還元平均原価法 及び 売価還元低価法
②先入先出法
③(総)平均法
とりあえず、この3つのみ解き方を覚えておけばいいと思います。
今回は、①の売価還元平均原価法 及び 売価還元低価法について説明しようと思います。
売価還元法というのは、「期末棚卸資産(=年度末にチェックした在庫)の売価合計金額に、原価率を乗じて算定した金額をもって、期末棚卸の取得原価とする方法」です。
還元って良く分からない言葉ですが、元の状態に戻すという意味だそうです。
つまり、売価から原価を算出するということです。
方法は簡単です。
売価に原価率を乗じることで原価が出ます。
売価×原価率=原価
売価が120円で原価率80%なら原価は96円ということです。
さてさて、この期末棚卸資産の評価の問題は、その名の通り、期末棚卸資産の評価を求める問題です。
期末棚卸資産評価とは、年度末の商品在庫の評価額のことです。
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