農協あるある~営農支援って何をやっているのか理解されにくい~

きっと何処の企業もあることだと思うのですが、農協という共済、信用、営農購買販売と色々な事業を行う組織の場合、他部門が何をやっているのか分からないということがあります。

更に言えば、営農部門に関しては、作物によって地域によって更には年によって業務内容が異なり、専門分野ゆえに周りから何をやっているのか、その成果が見えにくい実態があります。

更に言えば、上司が畑違いの金融部門から来た場合、営農職員の仕事内容なんてさっぱり分からない。逆に営農から信用共済にいくパターンもあるのでやはり同様の問題が生じます。

ただ、成果がでやすい信用共済とは異なり、営農支援担当は、非常に成果の出にくい業務を行います。

業務内容は、営農支援ですから農家の経営に関わること全般のサポートを行います。

作物の栽培方法についてのアドバイスは勿論、部会組織や生産者組織の運営サポート、肥料設計、農薬のスケジュール策定、トレーサビリティ、税金に雇用、各種補助事業の提案と取り纏め、申請に報告、農地の貸借、研修会の企画、農産物の販売に消費PR、食育活動、生産技術や市況情報の提供、共販取引先への挨拶、購買品の配達、融資、制度資金の申請、有害鳥獣被害対策、災害時の被害調査、農地の基盤整備、兎に角、色々ありますし、新しいことがどんどん舞い込んできて、全てを同時並行して処理していくことになります。

作物担当によって、やることは異なり、営農支援担当なんて隣に座っている人が何をやっているかなんて正確には誰も分かりません。

これらのありとあらゆる業務について、全員同じ指標のもとで管理し、評価することは難しいですよね。全てが数字で管理できれば良いですが、数字に見えにくいのが営農支援なのです。上司からしたら部下が何をやっているのかなんて分からないわけです。畑違いの上司なら一層、よく分からないわけです。

お互いに、困っちゃいますよね。

お互いに歩みより、報告連絡相談をしながら、業務をやっているわけですが、意外と上司は内容を理解していなかったり、上司は上司で農業のイロハも分からないのに、専門業の部下を纏め、評価していかなければならない。

畑違い営農の上司すらも、全てを理解するのが困難なのに、これが信用共済部門の方からすれば、更に一層、何をやっているのか分からないわけです。

農協というのは、農家のための非営利組織という性格上、営農支援業務はその中核を成し、一番大事な花形であるべきモノです。

しかし、その殆んどが購買事業とともに赤字を出し、信用共済の黒字で補ってもらっているという状態であり、片身の狭い思いをしているのです。

赤字を生む何やっているのかよく分からない営農経済部門と、経営を支えてる信用共済部門の図です。


これは、そういうものだと思う部分もあるんです。

営農支援の性質上、金を生まない仕事になるのです。それが非営利の農協だからこそ、できる組合員サービスなわけです。

だから、僕なんかは、組合員さんが、ありがとうと言ってくれた数こそ、業務の成果として勝手に思って割りきっています。

別に上司に気に入られるために仕事をしているわけではありません。

組合員さんのためにサービスを行うことこそが、営農の仕事。ありがとうの数が、組合員さんからの評価であり、営農支援担当の評価であり、農協、JAの評価なわけです。それが、農協利用に繋がり、信用共済を含めた農業経営のトータルサポートになっていくわけです。

愚痴っぽくなってしまって反省です(^-^;

こういう問題は、どこの企業でもあることだと思います。

それでも、我々サラリーマンは、頑張って現状を良くしていかなければならないのです。

頑張りましょう!

もしサポートしていただけたら、大変有難いです。頑張って記事の更新やらせて頂きます!