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この映画もう観ましたか?『K−12』感想文

Amazon prime videoのおすすめに突如出てきたこの映画。
サムネイルからいかにも私の好みだったため、すぐに視聴。
画面は終始ピンクを基調とした、まさに女子の夢が詰まった世界。
ロココ調のインテリア、Meadham Kirchhoffを彷彿とさせるピンクとブルーのサテンの服、リボンをあしらったフワッフワのキュートな髪、頬骨に載せられた光沢のあるチークカラー、そしてエレクトロニックなポップ・ミュージック。
眺めているだけでも楽しい映画。
しかし、この映画はただ「かわいい」だけではなかった。
生徒たちに全体主義的な思想を植え付け統制させようとする学校に入れられた主人公、CryBaby。彼女は超能力者で、この学校の体制に不満を持っていた。同じく超能力者で親友のAngelitaとともに、この学校に反発していくが、、、。
R-18とされている通り、所々エログロ要素が散りばめられていました。
そしてメッセージ性が強い映画でもあった。
この映画はせりふが少なく代わりに歌が多用されているのだが、その歌の詩は
SNSでの誹謗中傷による心と体の痛み、「スレンダーな体こそ美しい」といったステレオタイプの容姿批判、男と女の欲望渦巻く性や偏見など、現代の人間の悩みや怒り、葛藤を表現していた。
現代社会に潜む闇をキュートな色彩で提示したファンタジー作品。
なかなかいい映画でした。




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