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イキっていた20代(黒歴史)

20代(特に後半)、
わたしはわたし史上、最も愚かでした。

社会に出てしばらく経ち、段々社会というものに慣れて仕事の成果、らしきものを上げたりして分かった気になったわたしは、調子に乗りました。
とても、乗りました。

後に「イキる(調子に乗る)」という関西弁を知ったわたしは、正にあの頃のわたしはイキっていた!と回顧することになります。

「使えない」とか「チェンジ」とか言ってた

売上目標を達成したり、同期でトップの成績をおさめたりしたことで自分は「使える」人間だと勘違いしたわたしは、人を見下して

「ホントあいつって使えないよねー」とか
「あの人の仕事、全然ダメじゃない?
 まじ人替えてほしいよね!
 チェンジチェンジ!」とか
言ってました。

※チェンジ:客が風俗嬢などの 「交代」「変更」 を店側に要求する際の言葉

あゝ…
書いていて恥ずかしくて、穴があったら入って上からコールタールで埋めたくなります。

なんであんなこと
思えたんだろう。
言えたんだろう。

強い言葉を使いながらも心の中は荒れ果てていましたから、いつも見下されないように、バカにされないように、気を張っていたのだろうなと思います。
とは言え、無知で愚かだったことは確かです。

ハラスメントを甘く見てた

今思えば「ウィークネスフォビア(弱者嫌悪)」だったのだと思います。

わたしはハラスメントになんか負けない。文句言ってる暇があったら強くなる努力をすればいいのに。とか思ってました。

新入社員だった頃、社内で有名なセクハラおじいさんに、階段の踊り場でなんとなく、太ももとか腰とか鎖骨の辺りとかを触られました。

それから何回も、同じ場所で被害に遭いました。

今の時代だったら完全アウト且つ一発レッド退場なのですが、15年前はまだ「あの人はああいう人だから」とかで済まされて、全然断罪されませんでした。

実の祖父と同年代のおじいさんが自分を性的対象として見るなんて思いも寄らず、驚いたし嫌だったし傷付いたけど、みんな平気な顔してるからこれ、珍しくないことなのか…?と思って笑顔でかわしていました。

同じ目に遭った後輩から泣きそうな顔で相談を受けたとき、わたしは
「気にしない方がいいよ」とか
「しょうがないよ」とか
「やめてくださいよ~って笑っておけば
 その内やめるよ」とか
クソバイスをしてしまった覚えがあります。

あの頃の後輩さん、まじごめん。
わたし、感覚が麻痺してたの。
一緒に怒れなくて
立ちあがろうとせず
笑って済ませようとして
本当にダメな先輩でした。


身の程を知った今は、得手不得手は人それぞれだから「デキる」「デキない」なんて簡単には括れないと思っているし、ハラスメントは100%する方が悪いと知っている。
今だったら、後輩の盾になれる。
本人が言いにくいことは代わりに上司に、なんなら社長にだって直訴しようじゃないか。

でも、過去は変えられません。
取り返しはつかない。
戻れはしない。

だったらせめて、愚かだった頃の自分を胸に刻んで、今の自分のアップデートを怠らないようにしようと思うのです。

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