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知らない人に話しかけられる/関西と関東の違い

並んでます?

あの、並んでます?

コンビニで話しかけられました。
…中学生に。

慌てて、あ!並んでます!

と答えましたが、関東以北の皆さん。
知り合いでも顔見知りでもない中学生に、コンビニで話しかけられたことあります?

わたしは、これが初めてでした。

そう、これは旅行で大阪に降り立った時の話。
名古屋ではそんなことないのに、大阪まで足を延ばすと大抵、知らない人に1日平均3〜4回は話しかけられるのです。

わたしはこれを、敬意の気持ちを込め
「洗礼」と呼んでいます。

会計を終え、外で待っていた夫に報告します。

さっそく洗礼受けたわ。
今回はまさかの中学生だった…!
もう中学生じゃないよ、
現役の中学生だよ!学ラン着た坊主頭の。

旅程を終え、エスカレーター右並び派の関西を出て、安定の左並びでホッとひと息つきますと、ここは関東。
もう、知らない人に話しかけられることはない、と思うと二重にホッとします。

関東以北で人に話しかけられるときというのは、何というかもう少し真剣で、切羽詰まった状況なのです。

道に迷ったとか
改札口が分からないとか
一緒にお茶を飲んでほしいとか
セミナーを受けないかとか
100円貸してとか
マッチを売りたいとか

コンビニで、前にいる人がレジに並んでいるのかいないのか判然としない、くらいのレベルでは話しかけません。

このレベルなら、様子見です。
その場で待機です。

しばらくして誰かのレジが終わったとき、その人が動いたら「あ、並んでんのね」と判断して後ろに並ぶ。
動かないようなら「並んでない」と判断してその人の脇を行き過ぎ、最前列に並ぶ。

そういえば、現行の朝ドラ「ブギウギ」で、上級生に話しかける際は「今、話しかけてもよろしいでしょうか?」と伺いを立てろと教えられるシーンがありました。

そうでした。
自分が中学生に話しかけられるまで
意識すらしていませんでしたが

中学生は
基本的に
自分から大人に
話しかけたり
しません。

もし、よんどころない事情で話しかけざるを得ない場合は、これでもかっていうくらい、オズオズ中坊モードです。

あのー…えっとー、すみません。
これ、列に並んでますか?(モジモジ)

でもねぇ。

ここまで書いてわたしは改めて思いました。
でも、なんで話しかけないんだろう?と。

並んでますか?と確認すれば済むことだし、すっきり解決するのに、どうして様子見なんかして余計な時間を使うんだろう。
何故そうまでして、直接のコミュニケーションを避けるんだろう。

謎。
謎ですね。

しかしながら
基本的に誰にも話しかけられない、
もし話しかけられるとしたら知り合いか、
すごく困っている人か、営業、
という環境は、人見知りでビビリのわたしにとっては落ち着くし、安心して表に出られる条件、のようなものなのです。

ほぼ透明人間のような気分で歩けますからね。
軽やかに。
心落ち着く。

一方、誰にも話しかけてもらえず、自分から話しかけるとギョッとされる環境を「寂しい」と感じる人もいるでしょう。

うん。

これは、向き不向きだわ。

人それぞれ、心地よいと感じる世界で暮らせたら、いいですよね。

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