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弱さは強さ

女の言うことを聞かない人、というのがいます。

ああ、フェミニズムですか。
そんな時代錯誤な人もういませんよと思われるかもしれませんが、本当に、いるんです。

世間から叩かれるので公には口にしていないけど、
「女は黙ってろ!」という気配を全身から漂わせている人。

この手の人は、女のみならず「自分より下だと思っている人」の言うことには耳を貸さない傾向にあります。
自分が上と認めた男の言うことしか聞かない。
武士か。

他者を対個人としてではなく、上下で見ているのだと思います。

動物園でよく見るニホンザルと同じですね。

猿山ではトップのオスが君臨しています。
彼はすべてのメスとオスを支配下に置いていて、今この瞬間はすべてが彼の手中にあります。どのサルも彼に逆らうことはできない。

でも、老いたりケガをしたり等でいつ立場が脅かされるか分からないので現行のトップも安心は出来ず、群れの内外で争いが絶えません。

わたし、基本的に霊長類って仕組みはみんな同じだと思ってたんです。
強いオスが力で周囲を制する形。
戦争が起きるのも、ヒトが霊長類である以上どうしようもないことなのかな、と。

でも、ボノボっていうサルは争いを好まず穏やかで、少人数の群れを作りつつも群れ同士で激しく喧嘩したりしないんですってね。隔たりなく食べ物を分け合ったりもするそう。

ヒトが「ボノボ」から学ぶこと〜コンゴ川を渡った平和主義者たち〜
という記事でとても感銘を受けました。

好戦的な人って、心のなかに「自分の弱さを見せたら負け」という不安があるのかなと思います。
相手を高圧的な態度で委縮させて言うことを聞かせている人って、実は自信が無くて脆い人なのかもしれません。

相手を自分より上か下かで判断していると、自分より下と認識している人からの学びの機会を逃しますし、
何より心の安定がいつまでも訪れないので、損しかないんじゃないかなと思いますけどね。

通勤時、よく電車の中で遊園地へ向かう人々と一緒になるのですが、
今は男性でも車中でキャラクターの耳を模したカチューシャを付けていたりしますね(ワクワクが止まらない様子で)。
20年前は無かった光景だわー。
男の子は「そんなの恥ずかしい」と付けないのが主流でした。
男らしさの呪いにかかっていたのでしょうね。

自分の推しはこのキャラクターだよ!と主張して憚らないそのお姿を見ると、日本の未来もそう暗いものじゃないのかも…と思います(Wow×4)。

わたしがフォローさせてもらっている方が「怒ると泣いてしまう」という記事を書いていらしたのですが、
いいじゃないか、どんどん泣いていこうぜ!とわたしは思うのです。

自分の弱さを認めつつ、相手の弱さも受け入れて共に支え合いながら生きていく。
それが本当の強さなのかもなーと思います。

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