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それぞれの新人指導

弊部に新入社員が入って、3か月と少し経ちました。
教育担当としてのわたしの仕事はほぼ完了しまして、新人さんは基本動作をすっかり身に付け、電話対応もメールの文章も、危なげがなくなってきました。よきかな…。

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今、新人さんは管理職(40代男性)からの引き継ぎを受けています。

初めての取引先に電話を掛けてみようという段で、管理職が新人さんに
「相手が出たら、なんて言うんだっけ?」
と聞きました。

えーと…
いつもお世話になっております。
初めまして。
わたくし、本件の担当をすることになりました○○と申します。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、○○について確認してもよろしいでしょうか…

読んでいる。
新人さんが、何かを読んでいる(たぶんカンペを渡してある)。
そしてその後、管理職も「電話の相手」として参加し、2人で疑似会話をし始めました。

これは、
これは…

ロールプレイングだ!!

わたしが、すこぶる苦手だったやつ。

営業をしていたとき
物販をしていたとき
コールセンターで働いていたとき

「接客」と名のつく仕事の場合、必ず先輩や同僚相手に行う事前準備。

いらっしゃいませ。
こんにちは~
それ、いい色ですよね。今年の新作なんです。
あ、お顔移りいいですね。すごくお似合いです~

こちとら素人なのに、公衆の面前で演技をさせられる気恥ずかしさよ。

わたしは自分がロールプレイングを苦手としているので(やれと言われれば雑念を振り払ってやりますけどね)アパレルのお店で「THE ロールプレイング」的接客を受けると、そわそわしてしまいます。

相手は明らかに新人さん。
緊張がありありと伝わってくる。
ここでわたしが、絶対に社員同士のロールプレイングでは発されないであろう突拍子もないことを言い出したら、動揺するだろうか、するだろうな。
ここは無難に「よくある質問」に出てくるような受け答えをしてあげた方がいいんだろうな…
などと、思いを巡らせます。

わたしは新人さんの指導を行う際「自分が恥ずかしいから」という理由でロールプレイングを行わず、「こんな感じで言ってみてください」と例文を渡して、あとはぶっつけ本番でやってもらっていました。
そもそも、ほとんど身内みたいな決まった取引先との電話応対しかないから、畏まる必要もないし(自分への言い訳)。

でもやっぱり管理職は、ロールプレイングで来たか。
来るよな。新人指導の定番だもんな。と思いました。

それぞれが思う「よかれ」を含んだ多種多様な指導を受けて、これは意味無かったな、このやり方は向いてないな、これはうまく行ったな…と取捨選択することで、新人さんオリジナルのちょうどよさを見つけていってもらいたいものだ、と思います。

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