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よかれと思って、の裏側で part2

弊社のお昼は薄暗がりです。

何故かというと昼休憩中、フロアの電気を消すからです(たぶん節電の為)。
窓から入る自然光だけになったオフィスは、薄闇で目に優しい。

お昼休みの1時間は完全にフリータイムです。

外食してもいいし、
デスクでお弁当を広げてもいい。

フロアに残ったメンバーも、お昼を食べる際に雑談はほとんどしません。
食べ終わったあとの過ごし方もまた、自由です。

昼寝してもいいし、
本を読んでもいいし、
外出してもいいし、
スマホをいじってもいいし、
noteを書いてもいい。

誰も他者に介入しないし、指図もしません。

わたしが(色々文句はあれど)結局弊社に留まっているのは、このお昼時間を失うのが惜しいから、という理由もあります。

だって、みんなでランチに繰り出すとか
休憩室でおしゃべりするとか
持参した弁当についてあれこれ言われるとか

そんな休憩なのか仕事なのか分からない時間に、わたしはもう戻れないもの。

…余談ですが
元の状態に戻るだけなのにストレスっていうのはたぶん、あるあるなのではないでしょうか。

テレワークから毎日出社に戻った、とか
リモート会議から対面に戻った、上に懇親会が復活した、とか。

ついこの間まで何の疑いもなく執り行っていた日常に戻るだけなのに、このうんざり加減たるや。ねぇ。

先日入社された新人さんにも、配属当日(実際にお昼を過ごす前日)に弊社のお昼休みについて丁寧に説明し、1時間は完全に自由だから、どうぞお好きに過ごしてください、と伝えました。

お昼休みを迎えた新人さんは、ランチに出掛けることなく、自分のデスクでお弁当を召し上がり、そのあとはスマホを見たりうたた寝したりしています。

外出せずにデスクで過ごすことを選択されたのだな。自由に過ごしリラックスしていらっしゃるようだ。
よかったよかった、と思っていたのです。

思っていたのに。

その様子を見た隣の部署の方が

新人さんが1人で放っておかれて寂しそうにしていた

と、あろうことか、人事部長に報告してしまったのです。

わたしは新人さんに事前にご説明申し上げているわけですから、放ったらかしにしたわけではありません。

また、寂しそうに見えたのは、ただのその方の主観です。

事前説明を執り行ったことも知らず、
わたしたちにもご本人にも何も聞かないまま、
勝手に判断して人事に告げ口するなんて…

どういう了見なのでしょう。
何かお恨みでも?

積極的にコミュニケーションを取りたい方なのか否かは、個人差によるところが大きいと思います。

だからわたしは、付かず離れずの距離感を、どのあたりに設定するのがご本人にとって最も負担にならないかを、探り探り接していました。

その辺の機微が
思いやりが
気遣いが

内情をよく知りもしない人の
勝手な思い込みで
台無しだよ!

…あとで事情を聞いたところ
「俺が配属されたとき寂しいなと思ったから、よかれと思って」
と仰っていました。

50代と20代とじゃ、背景も感覚も違うだろうし何度も言うけど個人差あると思うのですよ…

「よかれと思って」って本当に、本当に、
難しい。

↓よかれと思って…part1はこちら

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