運動神経が悪くてよかった!

運動神経が悪いと、若い頃はまあーいいことありません。
クラス対抗戦では足を引っ張るし、体育の時間でペアを組んだ子には迷惑をかけるし、笑われるしバカにされるし…

でも、憂うのはちょっと待っていただきたい。
中年になると「運動神経が悪くてよかった!」という瞬間が訪れます(当社比)。

1)怪我をしにくい
運動神経がいい人って、これは幼少期からそうなのですが、自信があるがゆえに自分の実力を過信しがちです。
「自分は運転がうまい」と思い込んでる人の車に乗ると大体酔うし、そういう人に限って実は大きな事故を起こしやすいものですが、運動神経についても同じことが言えます。

自分は運動神経が悪いと自覚していると、無謀な挑戦をしません。
長年の経験で用心深さが身についている為です。

咄嗟の動きがぎこちないので小さなアザやキズは割と絶えませんが、大きな怪我はしにくい。
中年・老年となるにつれて怪我は治りにくくなる、どころか一生ものになりますので、爆弾を抱えないに越したことはありません。
運動神経悪くて、よかった。

2)老化を感じにくい
若い頃に運動神経が良かった人って、歳を重ねるにつけ「あれも出来なくなった」「これも出来なくなった」とよく嘆いています。
だがしかし、わたしは若くエネルギーに満ち満ちていた頃から速く走れなかったし、何もないところでつまずいて転んだりしていたのです。
多少の老化など屁でもない、どころか気付きません。
だって最初から出来てなかったからね!(ドヤ)
運動神経悪くて、よかった。

3)新規開拓をしやすい
運動神経が悪いと、色々なスポーツに触れあうという経験を積んでいません。
体育の時間は苦行であり常に伏目がちだったし、運動部からお誘いを受けるなんてこともなく、自分がまったく出来ないとなるとスポーツ観戦にすら面白みを感じにくいものです。
オリンピックなんて、自分とは異なる世界の方々が何かヤイヤイやってらっしゃるなくらいの距離感です。

だからこそ、初めてラグビーを観たときにその「規律」に感動したり、初めて自ら進んで筋トレをしたときの体調の変化に新鮮な驚きを感じられたりします。
つまり、スポーツに対して初心(うぶ)。
なんでも「初めて」の感動は何物にも代えがたいですからね。
運動神経悪くて、よかった。

運動神経悪いが故に哀しい若人ライフを送ったとしても、中年になれば皆さんこちら側に落ち延びてきます。
こちとら運動神経悪い人生の経験年数長いですから、強いですよ。
あら、あなたもこちらにいらっしゃったのねと、運動神経よかった勢をやさしくお迎えして差し上げましょう。

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