内向型人間に向いている仕事はない、だけど・・・「静かな人の戦略書」を読んで


この本でいう「静かな人」とは内向型人間のことです。戦略というのはキャリアを積んでいく戦略と思ってよいです。世の中には内向型と外向型な人がいます。もちろんグラデーションです。真ん中に近い人もいれば、どちらか端っこに近い人もいます。僕はというと?このタイトルに魅かれたという時点である程度自覚があります。そう

性格診断テストの結果です。内向型76%と出ました。なんとなく外向型人間の方がビジネス的に成功しやすいってイメージないでしょうか?社交的で誰とでも仲良くできて、笑顔でハキハキしゃべるだけで、良い印象を与えられるものです。社交的な人がうらやましかったものです。営業という仕事をしているのでそうでなければならないと自分を追い詰めていたようです。そんな自分がこの本を読んで学んだことはこちらです。

理由は簡単です。そもそも内向型と外向型では脳の構造が違うそうです。なので変わることは不可能ということです。
では、なぜこの本が僕をはじめ多くの人の心をつかむのでしょうか?それはこの著者の経歴にあります。

著者は国際機関で20か国以上にまたがるチームのマネージャーをしています。著書は米アマゾンで1位、欧米ではテレビ番組に度々出演、多国籍企業での講演を数多くこなします。でも、実際はおとなしくて恥ずかしがり屋の女性です。コーヒーのおつりが間違っていても言えない。MBTIの指標は96%だったそうです。そんな人間が世界で活躍しているのをみると、自分でもできるかもしれないと思わせてくれます。内向型でもキャリアを積むことができるんだと。内向型の自分にも向いている仕事を探そうと思うかもしれません。ここに落とし穴があります。その落とし穴とはなんでしょうか?

なるべく人と話さなくていい仕事はなんだろう、自分一人でできる仕事を探そうと思ってしまうかもしれませんが、それではダメなんです。コミュニケーションはどんな仕事でも必要です。内向型人間であることを自覚することは大事ですが、言い訳にしてはいけません。ではどうすればいいでしょうか?

内向型とか枠を取り払って、あなたが小さいころ夢みた仕事、いまやりたい仕事を探してください。そのうえで内向型人間にも強みがあります。それを理解したうえで戦略を立てれば自分の臨むキャリアを積むことができます。では強みとはなんでしょうか?

これらの強みは営業としては顧客のニーズを深掘りして答えることや、マネージャーとしてはメンバーの声に耳を傾けながら目標を達成することに行かせることができます。そうやって自分が望むキャリアを築くことができるそうです。これらの強味をしっかり理解したうえで戦略を立てましょう。

内向型人間の特徴の一つが環境の変化が苦手だということです。僕も転職とか怖くて今のところあまり積極的ではないです。この本で書かれていることは、職場の全員とかでなくていいので、まずだれか一人と仲良くなろうということでした。もう1個テクニック的なことで言うと、質問するときに「こういったことを聴きたいのですが、誰にきけばいいですか?」という質問の仕方もありです。

著者はよく国際会議等でのスピーチ等ありますが、いつも前の日には逃げ出したくなるぐらい緊張するそうです。では、ここでいう逃げ場とはなんでしょうか?それは、早めに会場に入ってお手洗いの場所を確認しておく、つまり全体像を把握して、アウェイ感を減らすとか、とにかく一人とだけ仲良くなろうという小さな目標を立てる、一人と連絡先が交換できればそれでOKとハードルを下げることです。では次です。

内向型人間は人と接することで消費するエネルギーが多いです。回復するのにひとりの時間が必要という特徴もあります。なので、余計なことでエネルギーを消費しない工夫や、回復する時間をつくるという工夫が必要です。具体的には出張の時は事前座席指定をする、電話で話す前にあらかじめ話す内容をメモしておく、ちょっと面白いのが日常会話では挨拶は先手必勝ということです。相手に挨拶されたら、なんと答えていいかわからなくなるけど、自分からひと言えばエネルギーの消費が少なくなるということです。そして、この観点も忘れてはいけません。それは、

僕なんか内向型人間からしたら、外向型の人はうらやましい限りですが、当然外向型人間にも悩みはあるようです。調子のいい人間と思われてしまったり、勢いで進むあまり痛い目をみたり、多くの人と仲良くなれる反面深い付き合いができないのではと悩んだり。他人の芝は青く見えるというやつでしょうか。ちなみにこの書籍の最後に、内向型人間と外向型人間を組ませることによって、当初は想定していなかったたものすごい結果が出たと紹介されています。では最後におまけです。

もし、今日聞いてくださっている方で、内向型の方がいれば、この本にある通り、あなたは変わる必要はない、だけど戦略は考える必要がありそうです。ということを伝え、外向型の方には、あなたたちが想像もしないようなことで内向型人間は悩んだりするんですよ。(もちろろん逆もまた然り)。ということを知っていただければ嬉しいです。では最後です。内向型の人間も外向型の人間も・・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?