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漫画「あおのたつき」を紹介させてください

こんにちは。
今回は私が好きな漫画、あおのたつきの魅力を語りたいと思います。
当漫画は株式会社コアコミックスから発行されており、2023年11月20日には最新12巻が発売されています。(2023年12月現在)

作者は足立智さんです。


あらすじ

主人公はあおさんです。とある事件で死んでしまった吉原の遊女です。
死後は幽体となり吉原にある九郎助稲荷(くろすけいなり)という神社で宮司の楽丸と共に遊郭に渦巻く怨念や悪霊の魂を浄化することで生計をたてています。
「たつき」とは生計のことです。
タイトル通り、あおさんの仕事ぶりを描いた作品ということになります。

主人公 あお (あおのたつき 8巻表紙より)
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本作のテーマ:妬みや嫉み、劣等感からどう解放されるべきなのか

舞台は吉原の遊郭です。主に遊女の視点で物語が進みます。
遊女と一口に言っても遊女間における位や、勤める店の規模など登場する遊女の事情は様々です。
例えばある遊女は自分の容姿に不満を持ち、容姿端麗な同僚に嫉妬するあまり悪霊になりかけてしまいます。
またある登場人物では、自分の都合のために楽丸たちの力を悪用し悪霊に転じてしまいます。
悪霊になってしまうきっかけも丁寧に描かれています。

ですが本作では悪霊になってしまっても、対話を通じてその者の「わだかまり」を解くことができれば浄化することができます。
事象に対して登場人物が2つ以上の見解を持ち得るということが本作の面白いところです。道徳心と欲望が常にせめぎ合って登場人物は葛藤します。
気持ち一つで悪霊となるかならないかということが決定されるわけですね。

もちろん自身の行いを顧みずに悪霊と化してしまう者もいるわけなのですが、その者たちも例外なく嫉妬や劣等感に苛まれています。
本作ではこの心情にどう向き合うか、見栄や虚勢を打ち破り本心(弱み)を打ち明けることができるのかが問題となります。
この人間の二面性がしっかりと描かれた作品となっています。

まとめ

あおのたつきは、吉原の遊郭を舞台とした人間の二面性を描いた作品です。
欲に飲まれてしまった者は悪霊となってしまいますが、主人公は対話などを通じて更生を促し悪霊を浄化させようとします。ここに人間の二面性を見出すことができます。

余談

上のリンクから1話の試し読みが可能です。
気になった方は是非読んでみてくださいね。

登場キャラも魅力的です。
私は怒丸というキャラクターが好きです。

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