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わかりやすい目印なんて
誰もつけて歩いていたりしないよ
優しくも
冷たくもない
そんな人たちばかりの中
私たちは
自分の思い過ごしで
今も生きてる毎日
不安に駆られてみたり
楽しく遊んだり
繰り返しながら
誰にも知られずに
傷ついて死んでゆく
その魂が
通り過ぎたことも知らずに
自分で水溜まりを選んで
飛び込んでいたのも
繋いでいた母
その手と
履いていた
ゴム長靴という
切れないピアノ線
あったから
他の理由は
よくわからなくて
「安心・安全」
と
一緒にいると思っていた
だけど
そうじゃなかった
ハネた泥は
そう簡単に落ちやしなくて
石鹸をつけて
擦りすぎたせいで
洗いすぎて
荒れた
手を
カリカリと引っ掻いて
眉間に皺を寄せた
何が問題で
どうするのが正解で
本当は
どうしたいかだなんて
そんなに
ハッキリと
わかりゃしないんだ
真っ黒に近いグレー色のなか
未だ彷徨って
私たちは
泣きじゃくったり
喜んで踊ったりしている
繰り返し繰り返し
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