Clematis

不妊治療の体験談、通じて考えたことを書いています。明るい不妊治療のススメ。

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最近の記事

不妊治療と陽性判定

陽性判定が出た。 2016年に不妊治療を始めて約2年半。大学受験の合格判定よりも、就職活動の内定よりも、恋人からのプロポーズよりも手に入れるのが難しかった。 努力の方法はなく、医療に頼るしかない、自分の無力さを感じるという道のりは、やっぱり病気と似ているのかもしれない。 陽性判定というのは受精した卵子が子宮に着床したことを示す数値であって、この先妊娠が継続する確証とセットではない。 これから先も一喜一憂し、たとえ出産ができたとしてもそれはゴールではなくて長い長い子育て

    • 不妊治療とおかね

      不妊治療と切ってもきれない話は、おかねのことだ。 不妊治療と一口に言っても何段階かを総合して「不妊治療」と言う。 人によりけり踏むステップは変わるが、まず多くの人が最初に取り組むのがタイミング治療。つまり、排卵する日を特定をするために通院を重ね、「この日に夫婦生活(病院では、性交を夫婦生活と表現する。つまり法律上の夫婦でないと不妊治療を受けられないということでもある)を持ってください」との指示を受けるという治療。 症状にもよるが、タイミング治療の場合は月に3〜5回の通院

      • 不妊治療とわたし

        「不妊症」というのは、病気ではないらしい。 ないらしい、というのは病名がつかないほどに沢山の理由や要因があって、「原因不明」とされる不妊が大半だとされているから。 わたしは、34歳から35歳になろうとする年にはじめて不妊専門のクリニックに足を踏み入れた。結婚してちょうど二年、転職をしてから約一年。産休育休を取得できる社員であるべきタイミングを見計らってのことだった。 病院に行けばすぐに子供ができる。当時のわたしはそう思い込んでいた。これは悩みに悩んで病院に駆け込むパター