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好きな時間

朝一であろうと、夜中であろうと、起きれば真っ先に目が探すのは隣の彼女であり、どこかで眠るkittyでございます。

彼女はいつも深い睡眠の中にいますので、僕が起こしてしまうことはほとんどないのですが、kittyの場合は、どこで眠っているのかわからないところがございますので、ベッドの上か、部屋の隅か、ソファの上か、はたまた本棚の上か、色々見回して、見つかれば、よし、と腰を上げてトイレに立つのですが、見つからなければ、どこだろう、そう思いながらもトイレには立ちます。

とっとっとっ足音を鳴らしながらトイレにやって来てくれますので。

kittyのトイレでの真剣な顔を思い出しながら、僕もいつになく真剣な顔をしてみるときもあるのですが、途中で笑ってしまうことがあり、kittyはそんな僕を、what are you doing?見つめてきますので、I’m sorry一言謝っておきます。

kittyから目を逸らすと、途端に重たい瞼と格闘するkittyがやって来ますので、トイレを済ませて、kittyをそっと抱き上げて、眠っていた場所が分かればそこへすとん、分からなければベッドの上へすとん。

眠りに帰っていく才能はピカイチなkittyですので、僕が眠りに帰るより先に、すやすやと穏やかに目を閉じております。

眠る彼女とkittyを密やかに楽しんで、僕もそちらへそろそろと。

好きな時間。

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