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オーストラリア人の彼女と 猫と、僕と°

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2020年11月の記事一覧

マスクをして外出しますので、髭の処理が疎かになりがちでございまして、僕はあまり髭が濃いほうではないように思いますが、黒ごまがぽつぽつしてくる、といったことはしばしばございます。 髭の似合うおじさんになりたいな、そんなことを長らく思っておりまして、彼女の髭観なるものを尋ねてみたところ、僕の想定していた髭とはスケールが違う回答が返ってきました。 彼女の髭の長さの基準としては、顎髭に指を突っ込めるくらいになると「長い」、それより短ければ「標準」といったところのよう。 僕は5m

チームワーク   オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

身体を温めるために、辛いものを食べてみたり、温かいものを飲んでみたり、なんとか身体の中から温かくしようと試みてみるものの、身体全体が温まるかというとそうでもなくて、先という先は冬眠のごとく大人しいまま。 この季節は、いつにも増してストレッチする時間が長くなってきまして、隙さえあれば身体を動かしております。温まることを希望して。 ストレッチしておりますと、kittyがとことこ近寄ってきて、隣にちょこんと座っていたり、僕の眉毛を舐めてきたり、なにかと気にかけてくれまして、ki

猫混み   オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

人混みというもののように猫混みというものの中にkittyがいた場合、どのような姿勢で他の猫たちとコミュニケーションを取るのだろうか、そんなことが気になる今日この頃でございます。 僕は人混みが得意ではございませんので、鋭い視線という防御を講じていることが、無意識ながら多いような気がいたします。車窓に映る自分を見ると、はっとします、ときどき。 kittyは彼女と僕との3人暮らしで、これ以上の混み具合と言いますと、彼女がお家に友人を招いたときくらいで(10人くらいだったでしょう

ほんのりかゆい  オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

頭がかゆくなることが、程度の差こそあれ、誰でもあるのではないかと思います。 髪を切りに行って、頭を洗っていただいていると、寝てしまいたい、そう思うことはしばしばでございますが、誰かに頭を触られるのは気持ちが良いものではないでしょうか。 少なくとも、彼女もkittyも僕も、それは共通する気持ち良さでございまして、彼女は頭に限らず背中や脚、kittyは僕と同じく頭。 kittyは自分で頭をかくことができないので、かきたいときにかけないのは相当なストレスになり得るのではないか

スーパーがエンタメ   オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

週末に一週間分の食材を買い込んでおくのが彼女の新たな生活スタイルとなっておりまして、僕はカートを押す彼女の隣でどんなものが入っていくのか見ていたり、気になるものがあればうろうろ歩いて行ったりしております。 さけとぶりとさばが大好きなので、真っ先にそのエリアを見に行くことがあるのですが、そこで長い時間を過ごしていると、don’t leave me alone、なんて一喝を受けてしまうことがございます。 一人で寂しいということではなく、ともに買い物をするのが好きなだけなよう。

寒さには少しのやさしさを

kittyを撫でていると、うとうとすることがほとんどでございますので、最近は、毛布をかけて、おやすみ、をするのですが、先日、その姿を見ていた彼女は、too nice、なんて笑っておりました。 kittyはまるっと身体を丸めて、ある程度は寒さに耐えられるような気はいたしますが、それでも、眠るときはできる限り快適、快眠でいてほしいので、気づいたときは毛布をかけるようにしております。 baked potatoなんて彼女は自らの身体を形容しておりまして、たしかに僕よりもいつもほっ

ピアノ

最近の彼女は音楽に意識が向いているようで、一年ほど買おうかどうか迷い続けてきた電子ピアノの購入を決意。また、お気に入りの歌手であるJens Lekmanがさまざまなグッズをオンライン販売するということで、一枚のレコードをオーダー。 レコードは、歳を重ねたいつの日かのためにいくつかコレクションしておきたいそうで、今はインテリアの一つといったところ。 ピアノに関しては、届いたその日から懸命に指を動かしながら、昔の感覚を取り戻そうと楽しんでおります。 彼女は、小さな頃にピアノ

楽しい夢を

不快に二度三度と夜中に目を覚ましてしまいますと、再びに眠りに戻るために、撫でるだけに留めておこう、そう自分に言い聞かせながら、kittyを撫でているのですが、留めておけたことはほんの数えるほどで、眠たそうなkittyをそっと抱き上げて、僕の脇と腕の間で添い寝してもらうばかり。 kittyの僕よりもいくらか早い鼓動を手の中に感じながら、どこかのタイミングで眠りへすとん。 小さな鼻で息をしておりますので、僕の脇や腕が鼻を塞いでしまわないように細心の注意を払いつつ、息をしている

かわいくて仕方がない

にゃーーー、と長く小さな声が、最近のkittyのおかえりの挨拶なようで、その挨拶が終わる頃にはごろごろと既に鳴き始めており、oh baby、彼女はいつもかわいくて仕方がないという表情を僕に向けてくれます。 Look at him、彼女が頻繁に口にする言葉で、床でごろごろ転がっていたり、耳をかいかいしながら毛繕いしていたり、なにかかわいらしさが溢れる瞬間を見ると、僕にもその姿が見られるように声をかけてくれますので、あのときの、のように過去のkittyのお話を二人でするときは、

モカ

味を知っているから信頼できる、という彼女の迷いのない選択によって、長らくコーヒー豆はオリジナルブレンド一択できていたのですが、この度、他のものも試してみよう、ということになり、モカを選んでみました。 オリジナルブレンドのときは、朝はソイラテにするのが定番で、夕方飲むときがあれば、そのときはブラック、そのような楽しみ方をしておりました。 モカを始めて落としたとき、味を知るためにまずはブラック、そのあとソイラテ、という流れで楽しんだのですが、彼女も僕も、ブラックが美味しいじゃ

みゃっ、ちゅちゅちゅ

早朝、一人で起きて寂しいkittyは、枕元まで寄って来て、みゃっ、短く、小さく何度も鳴きます。 それでも朝早すぎて、彼女も僕もまだ起きたくないときは、ちゅちゅちゅ、舌を鳴らして、kittyに返事。 このちゅちゅちゅは、彼女がずっとやってきている朝早いkittyへの返事の方法でございまして、たまに彼女は眠りにいたままでも、ちゅちゅちゅ、返しております。驚き。 僕は彼女を真似して、ちゅちゅちゅを始めましたが、まだ無意識的な反応になるまでには至っておりません。 ですけれど、

ご近所猫さん

駅までの道沿い、僕たちの中で二つの猫スポットがございまして、一つはアパートの二階の角部屋、もう一つが一軒家の玄関先。 アパートの猫は、そこの主さんが窓を少しだけ開けて、ベランダに緑のマットを敷いて、猫専用スポットを作っていらっしゃるようで、たまにふさふさのグレイの毛に覆われた、貫禄ある眼差しの猫さんが外をじろりと見ております。 注意を引くために、ちゅちゅちゅ、kittyにするように声をかけると、目だけこちらにゆったり向けてくださいます。 猫村があるのなら、威厳のある長老

すまし顔

kittyはまれにどじなことをしでかしますが、リカバリーの早さはピカイチでございます。 どの猫も、大事なところをお掃除するために、足をぴんと垂直に上げて、奇妙な体勢をキープすることがあると思います。 kittyがそれをするときというのは、なんの前触れもなく急にさっと座って懸命にお掃除を始めます。 衝動的なものでしょうか、自分がどこにいるのか忘れて、壁にどんとぶつかりながら始めたり、お部屋の真ん中で始めたり、ランダム。 この間は、ベッドで僕の枕を使いながら寝ていたとき、

母語

広告、商品、看板、どこにでも英語は溢れておりますが、その中でも商品に書いてある英語に関して、彼女は何が書いてあるのか興味があるようで、ふふっと笑ったり、ときには、it doesn’t make any sense、なんてさらりとスルーしたり、一度スイッチが入ると、忙しくきょろきょろしております。 100均に多いのですが、intelligenceをinteligenceと間違えていたり、builtであるべきところがbuildのままであったり、些細なミスは少し注意深く見ればあち