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BISTROVERを総括する

BEMANI PRO LEAGUEがファイナルステージが終わったタイミングで次回作CastHourの稼働日が告知されました。
前作同様、BISTROVERでもいろいろと思い出がありましたのでこのタイミングで振り返ってみようと思います。

収録楽曲の思い出

beatmaniaIIDXは収録楽曲が豊富です。
今作でも数多くの曲が収録されました。
個人的に思い出に残っている曲を語ってみようと思います。


HuΣeRさんのD.J.Amuroさんをリスペクトした楽曲です。
読みはターンエーです。
全称記号ではありません。
AやAA、少年Aのフレーズが各所に含まれていて長くこのシリーズを愛してきた人はニヤっとできる要素が満載です。
譜面の方も簡単で拍子抜けというわけでなく、デフォルト解禁☆12のなかでもかなり難しい方の曲となっております。
THE PEERLESS UNDER HEAVEN
BISTRO LANDINGで解禁できる楽曲のひとつです。
訳は「天下一品」でBEMANI Sound Team "L.E.D."さんとYuta Imaiさんの合作です。
BEMANIシリーズのファンならニヤっとする曲名になっています。
氏の不摂生による-31kgのダイエットはあまりにも有名なエピソードです。
ジャンルがHARD MIXTUREとあるだけあってさまざまなジャンルをミックスしたとても贅沢な曲となっています。
譜面の方は密度の濃い乱打と連皿という総合力を高いレベルで試されるものになっています。
特にスクラッチのリズムがリズム難で気づいたらグルーブゲージが空になっているようなことになりがちです。
儚き恋の華
BEMANI Sound Team "TAG"(当時)さんの曲です。
花に関する曲はたびたび書いていましたが、歌ものは初となります。
しかも歌唱は猫体質さんということでまさかの猫体質さんがIIDXへの参戦となりました。
AnotherがLevel11といろいろな実力の人が遊びやすく、なおかつ神曲です。
個人的にはTAGさんのBLOOM系の曲で一番好きまであるかもしれません。
BIGソムタム
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のコピペで有名な曲です。
当初はこれのコピペがちょっとしたブームになっていました。
BEMANI PRO LEAGUEのOP曲にもなっていたので聞き覚えのある方もいるのではないでしょうか。
AJURIKAさんの新曲のうちの一つで、押しやすいDRUM STEPとなっています。
結構スコアが出るのでやってた楽しいです。
水無月の雫 ft. 小林まな
もはや常連となったXceonさんの最新曲です。
今作では-和- EURO TRANCEということでハイ*ビスカスの和バージョンみたいな作風になっています。
肝心の曲は高難易度というわけではありませんが、同作者さんの中では割と速いので若干ついていくのが大変かもしれません。
あと、ムービーは某鬼を滅するアニメを意識してるのかな?
水鏡の異界
BEMANI Sound Team "Coyaan"さんの神曲です。
曲としては和風でありつつもBREAK BEATS要素も散りばめられており、今までにない感じの曲で不思議と何度も聴いてしまいます。
譜面の方はCNとスクラッチが多い曲譜面となっています。
結構個人差が分かれるかも?
で、Coyaanさんって誰?
-65℃
我らがD.J.Amuroさんの新曲です。
なおかつBEMANI Sound Team制度が始まってから初の新曲です。
今作ではBISTRO LANDINGというイベントのONE MORE EXTRAで登場しました。
D.J.Amuroにしては検索が簡単な曲と思いがちですが、この曲名をそのまま検索するとマイナス検索になるのでやっぱり検索者泣かせです。
譜面の方は全体的に密度が高いうえにラストが超難しくなっています。
ならばハードでとも言いたいところですが、道中の密度も高めなので難逃げも一筋縄ではいきません。
とてもやりごたえのある曲です。
Neo Heritage
おなじみkors kさんとMAD CHILDさんの合作です。
なんと、MAD CHILDさんはSIRIUS以来のIIDX参戦だそうです。
ボルテの方では結構曲を出してたイメージがあったのでこっちでも楽曲提供していたイメージがありました。
久々のHDMで、皿がらみが多くてなかなか忙しいですが上手く皿がまわせたときには脳汁が止まりません。
ChewingGood!!!
チューインチュインアーイヤイヤーで有名な曲です。
月間スキランキング1位に見事輝いた曲です。
一度この曲を聴くと何度も脳内再生されるいろんな意味で中毒性が高い曲です。
X-recordでSDVXにも移植されています。
あと何故か歌詞にDEATH†ZIGOQ〜怒りの高速爆走野郎〜を思わせるフレーズがあったりして筆者は思わず笑ってしまいそうになりました。
LOCUS OF THE TRAVEL
本作のイベント「召しませビストローバー」の最終解禁楽曲です。
SINOBUZの楽曲である「焔極OVERKILL」コンビの曲です。
これまでの彼らのイメージとは違い、明るいハッピー系の曲となっています。
イベントと本作の終わりに相応しい明るい曲に仕上がっていてまさに有終の美を飾るに相応しい仕上がりとなっています。
曲の方は連皿多めの総合地力譜面となっております。
こちらも素晴らしい譜面に仕上がっており、まさにBISTROVER最後の楽曲にふさわしい曲です。

どれだけ上達しただろう

HEROIC VERSE終了時は以下のようになっていました。

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それに対してBISTROVERでは以下のように変わりました。

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ハード達成曲がついに半数を超えました。
そしてGo Ahead!!(A)をE-CLEARできました!

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SINOBUZ当初は永遠にクリアできないと思っていたのですが、ついにクリアできるときがきたのかと感無量です。
そして前作目標にしていたProof of the existence(A)のH-CLEARとECHIDNA(A)のE-CLEARですが

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どちらも達成しました!
今作どの曲のクリアよりも嬉しかったです。
特にProof of the existenceはこのゲームをやり込むきっかけとなった曲なので思い入れが他の曲よりも強いです。

また、今作ではスクラッチ(皿曲)を頑張りました。
これまでは個人差が強い曲は逃げる傾向があったのですが、そろそろ逃げずに立ち向かう必要があると思いINFINITASで練習するようにしました。その結果、「BLACK.by X-Cross Fade 」、「Red. by Jack Trance」をE-CLEARすることができました。

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前作まではクリアするビジョンがまるで見えなかったのですが、やはり努力を続けることが大事なのですね。

段位認定の大きな変化

本作では段位認定が大きく変わっています。
中伝のボスがまさかのMENDES→Sigmundに変わりました。
某表ではMENDESより上ですが、段位で耐えるならMENDESより楽という声も多く聞きます。
皆伝では1曲目がEMERALDASに変わったり初段からI Was The One(80's EUROBEAT STYLE)や四段のボスからR5が外れたりと、これまでの風習を打ち破るような意気込みを感じる調整が多いような印象を受けました。
次回作以降のこの傾向は続くかもしれません。
個人的にはMENDESが苦手なのでこのまま別のボスを中伝で模索するような路線でいってほしいと思っています。

イベントはどうだったのか

本作のイベントは「BISTRO LANDING」と「召しませBISTROVER」、「WORLD TOURLISM」がありました。

BISTRO LANDINGは恒例のEXTRA専用曲のイベントです。
今作ではONE MORE EXTRAがありました。
前作同様、クレジット数がかかりますが、手順さえ踏めば確実に曲を常駐させることができます。
ONE MORE EXTRAに関してもこれまでのシリーズでは最低限ASSIST CLEARが必要でしたが、今作ではASSIST CLEARでクリアできなくても常駐できるようになりました。
特にONE MORE EXTRAは高難易度の曲が多く、クリアすらままならないことが多いため、とてもありがたいです。
その反面、前作よりも曲の常駐にさらにクレジットがかかるようになってしまったところが評価が分かれそうなポイントです。
個人的には回数さえ重ねれば必ず解禁できるため、いい点だと思っています。

召しませBISTROVERはいつもの全モードで進行可能のイベントです。
例によってROOTS26キャラの寸劇がありました。
ただ、前作のシリアス路線とは違い、明るい雰囲気でイベントが進行していました。
設定としては世界を旅して料理を試作して店舗経営するというものです。
ストーリーもこれに準じて進みます。
いつものように解禁できる曲はどれもクオリティが高いです。
あと、新キャラのチャオちゃんの人気が身の回りでは高いような気がします。
さすがGOLI先生が生み出したキャラです。

WORLD TOURISMは数作おきに開催されるフォルダ型のイベントです。
ですが、いつもとは違ってフォルダに入ったら戻れないということはなく普通のフォルダのような扱いでした。
そしてすごろく形式で一定のマス進んだら楽曲解禁というシステムになっていました。
ここではBEMANI PRO LEAGUEのテーマ曲であるWinner's Proofが解禁できます。
そして無意識のフィロソフィアやINFINITAS専用曲であるRejection Girlが解禁できました。
まさかあのカーテンがゲーセンで見られる日がくるとは……
どちらかというとBEMANI PRO LEAGUEとの連動イベントという側面が強いという印象を受けました。
ですのでそこまで解禁できる曲も多くなく、Level 12楽曲もありません。

BISTROVERの気になるところ

今作ではいくつか気になる点があったのでここで述べようかと思います。


難易度の上げ方が似通っている
具体的にはTiempo Locoや-65℃、伐折羅のようにラストのPEAKが高いような難易度の上げ方が多かったです。
特に伐折羅は移植曲ということもあり、本家のような譜面を想像していたにも関わらずかなり譜面傾向が変わっています。
これはLEGGENDARIA登場のフラグか!?


皿曲が多い
THE PEERLEES UNDER HEAVEN、LOCUS OF THE TRAVEL、Level 3、SAMURAI Scramble†のように皿に特化している譜面も多く見受けられました。
しかも、これまでの皿譜面とは傾向が違い、怪我して救急車で搬送されたとの報告もあるような身体的に厳しいような傾向があるようです。(Level 3がそれにあたります。)
テーマが料理なので皿特化してもいいという考え方なのかもしれませんが、皿が苦手な身としてはかなり厳しいと思いました。
逆を言えば皿に向き合ういい機会だったと言えます。


LIGHTNING MODELが優遇されている
皿曲が多いことにも関連するのですが、LIGHTNING MODEL限定の機能が多かったり、LIGHTNING MODELでないとまともにスクラッチが取れないような譜面があったりと従来筐体では不利な場面が出てきていました。
ビジネスモデルを考えればLIGHTNING MODELで集客をと考えるのは必然ですが、同じくらい従来筐体にも力を入れてほしかったと思っています。

BEMANI PRO LEAGUE

今作でもっとも欠かせない話題といえばBEMANI PRO LEAGUE(以下BPL)が開催されたことでしょう。
筆者も最初はBEMANIのイベントだからという理由で配信を見ていて、推しの選手やチームがなかったのですが、回を重ねるごとにチームとしての戦い、戦術があることがわかりのめり込むようになりました。
例えば、コストというポイント制度によって選手が出場できる回数に制限があったり、各対戦での獲得ポイントの重み付けによりすべての選手が大将戦で戦える可能性があったり、ストラテジーカードという選曲を強制的に変更して相手の戦略を崩すアイテムの存在など面白い要素がたくさんあり、気付けば毎週土曜日の楽しみになっていました。
KACでは個人が難しい曲で戦うルールですが、BPLでは選手がチームとして戦うため、チーム全体としての戦略が非常に重要な意味を持っています。
そのため、チームに強い選手を抱えていたとしても戦略ミスによって勝ち抜けないということも起こり得るということになります。
各チームともプロ選手を起用した交流会や配信をしたりと単純にゲームが上手いプレイヤーという枠組みを超えてもはや各チームの広告塔とも言える存在となっているように感じました。
ちなみに筆者はteam SILK HAT推し、推しの選手は同チームのHAL選手です。
BPLが開始された当初は氏の存在自体知らなかったのですが、Twitterなどから感じられる人柄の良さ、試合を重ねるごとに成長していく姿、青龍塾で学んだことの積極的な配信などを拝見するうちに気付けばファンになっていました。
また、HAL選手はファンのリザルトをよく見てくれていて、筆者がすごい成果を出したときもいいねで反応してくれました。
プロ選手とは思えぬほどファンとの距離が近くて驚きました。
彼のセカンドステージで見せてくれたBPL開催期間の成長っぷりはこちらまで涙を流しそうになる感動がありました。


また、team SILK HATはキャプテンのSEIRYU選手が固定オプション(通常配置の譜面、MIRROR配置の譜面)を使って強敵をバサバサと倒してく姿はこちらまで思わず声が出てしまうほど魅せられてしまいました。
BEMANI PRO LEAGUE ZEROで活躍したMr.データことNORI選手の上手すぎる叙情やIllegal Function Call、元祖パーフェクトことRKS-32選手も不遇な目に遭うことも多いですが、それに屈せず立ち向かうなど見どころが多く、気づけばteam SILK HATのファンになっていました。
そこからカスタマイズをteam SILK HATに統一して陰ながら応援するようになりました。
残念ながらteam SILK HATはセミファイナル進出は叶いませんでしたが、いつまでもチームのメンバーは応援し続けるつもりです。
機会があれば是非とも交流会に参加させてください。

そして、セミファイナル以降のLiveActでは久しく表舞台に出ていなかったBEMANI Sound TeamからSota Fujimoriさん、djTAKAさん、猫叉Masterさん、久しぶりの執行役員ことDJ YOSHITAKAさん、そしてL.E.D.さんが登場しました。


特にL.E.D.さんはSNSもやっていないので元気でやっているのかと心配になったものですが、BEMANI Sound Team制が発足する前と変わらない元気な姿が見られて嬉しくなりました。
Liveの方ではKILL EACH OTHERやTHE PEERLESS UNDER HEAVENという個人的に気に入っている曲を流してくれて感動の連続でした。
やはりライブというものはいいぞということを改めて実感しました。
定期的にこういうイベントをやってほしいと思いました。

BEMANIファンミーティング

これまでにない取り組みとしてesports 銀座 studioにてファンミーティングが開催されました。

当時はまだ専属プロプレイヤーだったDOLCE.さんとBEMANI Sound Team "猫叉Master"さんがセミナーを開くというものでした。
筆者はBEMANI Sound Team "猫叉Master" さんのファンですので速攻で参加することを決めました。
有料イベントですので講義内容は伏せますが、非常に参加してよかったと思える内容でした。
講義内容と照らし合わせてBPLを見てみるとなるほどと思える気づきが多くありました。
今となってはBEMANI Sound Teamの皆様と会える機会が少なくなっているので、彼らに会うという意味でもできれば定期的に開催してほしいイベントです。
初めてリアルで会う方とのお話も楽しかったし、KACのときに入れなかったesports 銀座 studioに入場することできたので足を運ぶ価値はあったと思います。
今年も開催してくれると嬉しいなぁ……

TAGさんの独立

この一年でTOP3に入るくらいの大ニュースなのですが、15年間BEMANI Sound Teamの一員として作曲していたTAGさんが退社され、フリーランスへ転向されました。
もはや終身雇用の世の中ではないと言われて久しいですが、このようなニュースを聞くと改めてこのことを実感します。
独立後の活動を見ていると、かなり精力的に活動しているようで、筆者も見習わなければいけないとつくづく実感します。
氏の曲は好きなものが多いので、これからも引き続き応援していきたいところです。

CastHourへの意気込み

今作ではかなりハードクリアをすることができました。
ですがまだまだ折り返し地点です。
次回作では「煉獄のエルフェリア」、「がっつり陰キャ!? 怪盗いいんちょの億劫^^;」のE-CLEARを、「BEAT PRISONER」、「Despair of ELFERIA」、「Painful Fate」のH-CLEARをまず目指したいです。
できれば皆伝の挑戦権くらいは得たいところです。
結果はまた来年の振り返り記事で書ければと思っています。

最後に

今作は緊急事態宣言が何度も発出されてるような状況での稼働となり、革新的な新システムの実装はありませんでしたが、着実に進化している印象でした。
そして次回作CastHourでは新しいノーツが登場します。
演奏感がどうなるのか今から楽しみです。
次回作でも楽しみ尽くしたいと思います!

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