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野原工芸シャープペン 特上黒柿

前回の記事で書いたように、木軸のペンに興味が湧いて、いくつか買っている。

野原工芸さんは昨今の国際事情の影響でシャープペンの部材調達が遅れているようで、これを書いている現在公式ストアでは注文ができない状態になっている。

販売一時休止中の木のシャープペンシルについて
木のシャープペンシル販売休止のお知らせ

自分が知ったときにはすでに販売休止中でシャープペンは諦めていた。一時的に入荷されたようだけど、大人気ですぐに完売。どうもネットで情報収集している限りでは、しーさーSeasarさんの影響が大きいように見受けられる。

買えないものは仕方ない。待つしかない。

とはいえボールペンも欲しかったので、実は注文済み。3〜4週間かかるようで、到着を楽しみに待っているところ。

色々な木のペンが気になるのでこのGW期間中、どうせ家からほとんど出られないし、あちこち探し回っていた。

すると筆記具ショップのひとつである590&Co.さんがシャープペンを入荷・販売するという情報を耳にして、ネットショップにかじりついていた。

狙うはマーブルウッド。最近特に人気らしいけど、まぁ入荷直後に注文すれば買えるだろうと思っていたら……注文完了画面手前で「在庫切れ」の表示。瞬殺だった。ちなみに全部数時間で売り切れたらしい。恐るべし。

自分はマーブルウッドが買えなくて悔しいので勢い余って別の木軸を購入。それが特上黒柿。

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α7RIII + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

黒柿特有の模様がとても美しい。よく言われるわずかに緑がかった墨で塗ったような模様(ちょっと現像の影響で緑色が誇張されているかもしれない)。手触りや重さもいい感じ。指の長い自分としてはもうちょっと太いほうがより持ちやすいかな?と感じたものの、使いにくいというほどではない。

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α7RIII + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

先金はダブルノック式で、試験的に制作したとされる固定先金は付属されていなかった。しかし違和感を覚えるほどではない。どんな感じか気になるのでいずれ固定先金のみ買ってみようかなと思う。

この黒柿、経年変化によって素晴らしい艶と深みを得るらしい(黒柿の経年変化)。数年後にどんな姿になっているかワクワクする。

ペンにしてはちょーーーーーーっと高い買い物だったけど満足度は極めて高い。大切に長いこと使っていこうと思う。

あと木軸ペンはどれもこれも基本的に美しいのでもっと綺麗に撮影したい。これまでの写真はデスクで暗めの照明で撮影しているからISO感度上げざるを得ず、結構ノイジーなものがある。今度の休みに色々撮影を試そう。

そして、これほど素晴らしい木だというのに、上には上が……過去に超特上黒柿・孔雀杢と呼ばれるものが限定販売されたことがあるらしい。

限定品・希少杢のペン

魅惑の孔雀杢

この黒柿・孔雀杢、とても希少かつ高価なようだ。

通常、黒柿に限定して使われる杢で、白と黒の部分が絶妙に入り交じったものです。黒柿の中では最高級とされます。孔雀の羽のようということですが、「これぞ孔雀」というものにはなかなか出会えるものではありません。木取り方によっては網杢になります。黒柿は乾燥の過程で大変割れやすい材で、取り扱いが極めて難しいものです。
引用元:http://www.sennennomoku.com/moku1.html

確かに孔雀の羽を彷彿とさせる波打つ墨のような模様、ぜひとも一度この目で見てみたい。

ちなみに木軸ペンを漁る過程で知ったけど、木の様々な模様を杢目や杢と呼ぶそうで、通常の木目とは違って特徴的な美しさをもつ模様を指すらしく、孔雀杢に限らず色々あるらしい(マーブルウッドは葡萄杢)。

リアル店舗にはネットでは販売されていないようなペンが色々あるようで、世間が落ち着いたら一度伺ってみたい。

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