“それ”がいる森 レビュー


『“それ”がいる映画』

Twitter(現X)で観るイベントのような物があったので200人で同時視聴(ウォッチパーティー)してきました。
時々ガックガクになっていましたが、
「アマプラ評価星2.2を一人で観るのは苦痛だろう」
と思いそのまま視聴を続行、それなりに楽しい時間を過ごせました。

正直な所、アマプラで星2.2評価ですがそんなに悪い映画ではありませんでした。

他のレビューで
「演技が~」とか
“それ”がアレはない」とか
みられましたが、もっと大概な物をみているので「まあこの程度なら」ぐらいで見れました。
(映画館でみた人は御愁傷様です。レベルではある)

とは言いつつも星2.2だけど実際は星3ぐらいが妥当だろうと言う程度ではあります。なので、それなりにツッコミ所は沢山ありました。

結局はB級映画

作中でムーが出てくる

もうこれだけで私はどういう映画か察するのでこの辺とかアピールして視聴者や視聴予定者を安心させて欲しかった。
そしたら変な期待も高まらなかっただろうに・・・

ちなみに個人的には“それ”の動きとか姿とか、あれで良いと思っていて良い感じにB級感が出てアレはアレで好きです。
(あのシナリオでプレデター並みにサクサク動かれても困ると言うのもある)

それにムーが出てきた瞬間私は全てを赦しました。
ムーがスポンサーになるなら仕方ない。

惜しい所や残念な所

主人公が田中淳一(父親)赤井一也(息子)のダブル主人公体制なので、全体的にとっ散らかっている印象

父親側の不満点は妻の爆速理解シーン

父親側の話の惜しい所は妻の爆速理解シーンですね。
この映画全体的に『まともな対応』『まともな人』が多く、化け物をみたと言っても「またまた~きっと見間違いや人間が被り物しているだけですよ」と言ったように常識の範疇で対応されるんですよね。
ですが、妻だけは何故か終盤、ブレブレの“それ”の写真を見せただけで直ぐに信じてしまうんですよね。

あそこは嫁の爆速理解をストップして
嫁が“それ”に襲われる→
とっさに例のミカンを投げつけ撃退→
例のミカンが弱点と信じ夫婦で撃退薬をつくる→
俺が息子を助けに行く!君は隠れていてくれ!!

みたいにすれば、爆速理解じゃなくても辻褄が合いますし父親としての成長と決断、弱点の明確化、妻と仲直りするキッカケ等色々と見せれたんじゃないかなと思いました。

父親側の話でこれは・・・というのはここぐらいですかね。
まあ他にも色々ありますが明確に『おいおい』と思ったのはここぐらいです。


息子が最後まで無謀で成長がみられない

息子側なんですが
これが一番デカいです。この映画のものすごい不満点です。

そもそも
“それ”
がああいう感じなら
子供主役メインで切り替えても良かったです。

子供が拐われた友達のために知恵と勇気を振り絞りクラスのみんなで“それ”に立ち向かっていくそんな映画

実際その方が全然受け入れられたと思いますが、今の御時世それは許されてないんだろうなぁ……と思いつつも昨今そういう王道無くなったし無理やりでもそういう方向性で作るのはアリであったと思います。

閑話休題
息子が最後まで成長しないというのは観ていて凄い残念でした。
息子は初めての学友(U字)と共に“それ”と出会い、結果として自分だけは助かりU字は拐われてしまいました。
その出来事で落ち込み、その後なんやかんやあって立ち直る所までは良いのですが、終盤また学友が拐われるという似たような場面が訪れるんですよね。
で、その時の息子の行動が

何の対策もなしにとりあえず“それ”を追いかける

という行動に出るんです。
勿論案の定ピンチになりますし、またパニックになりますし、“それ”を罠に嵌めるのは良いけど調子乗ってピンチなるなど

全く褒める部分がない 成長が感じられない

んですよね。
(一緒に見ていた人達もチャット欄で『クソガキ』『クソガキ』言ってました)

映画でも『子供だから赦される』訳ではないんです。
何の考えもなしに勝手に行動して勝手にピンチになるのは

事情を説明しても知らんぷりでブツクサ文句言った後、勝手にヒステリックになって、勝手に飛び出して主人公達をピンチにした挙げ句、勝手に死ぬ海外ホラーのヒステリックブロンド美女と変わらんのです……

海外の作品でも今日日そんなキャラを観ないのに、これを主役級のポジに座らせるのはいかがと思いました。
そういった成長などを見せるためにもU字は途中退場させるべきではなかったと思います。

総評:サメ映画見ている人は大丈夫なんじゃないかな?

レビューで演技がどうこう言われてましたが
演技はまあ、普通、と言うか私は演技は気にしない主義なのであまり評価に入れてません。

私の評価軸である
・無駄な登場人物は出さない
・無駄な会話はしない
・理解力の低い人物は出さない
ですが

無駄な登場人物は、まあそんなに出てなかったですね。
終盤、勝手立ち向かおうとして食べられた子供は居なくても良かった気がするぐらいですね。
居ないと息子が山に行く理由がなくなりますが、それは別の理由をつければ良かった話の都合は問題ないですし……
そもそも、あの増え方なら山まで拐って行く必要無くない?もう正体も表しているんだしさ

無駄な会話(シーン)ですが
「全体的に必要だと思うけど、うん!助長!!」
と思うと感じる程度です。
ですが、子供周りのシーンは子供が活躍や成長しない都合上『有っても無くても話や味が変わらない』ので全部無駄なシーンであると言えます。

理解力の低い人物は……上記で説明した通り息子がそうですね。
それ以外は妥当、みたいな感想が出る程度には大丈夫です。
ただ後半の奥さんの超速理解の方は困惑しました。

それ以外の不満点は
色んな人が死んでいるのになんかさわやかなEDは凄い違和感がありましたね。

それ以外はまあ見れる作品ではあると思います。
『今から俺はB級映画を観る』
という心づもりで観れば全然観れる映画ですのでウォッチパーティーやっていたらみんなで観ると良いんじゃないですかね?


じゃあ私、月曜日にヴィーガンズハムみるから……

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