見出し画像

内野守備における「捕球」とは?

前回の記事

↑で私は上手い内野手は「ハンドリング」「ステップの自然さ」と記述しました。
今回はこの「ステップの自然さ」に紐づけられた技術について解説したいと思います。


捕球技術とは?

まずは段階を踏んで説明します。
そもそも捕球技術とは、"握り替えのミスを減らすために、グローブの芯で球をきちんとキャッチする技術"になります。

じゃあどこで捕球するのがいいのかって話になりますよね

これです

画像で見るとこんな感じ
頭の真下ぐらいの位置

次の項目でその捕球について説明します。

捕球ってこんなにシンプル

グローブを持って、内野を守っているあなたがいます。
10メートル前の方から自分に、一直線にボールが向かってくるようボールを転がしてもらったとします。
確実に捕球するためにあなたならどうしますか?

多くの方々はグローブを地面に着け、足を開いて中心付近で両手でとるかと思います。
↑これが、内野守備における捕球の瞬間の姿勢のデフォルトとなります。

思ったより簡単だとは思いませんか?
そうなのです。実は思ったよりもシンプルなのです。
試合では、打者との競争という最重要項目があるので捕球することのシンプルさを忘れてしまいがちになりますね...
筆者もそうです。
ここでこの記事の本題に入りますが、
前述の基本姿勢を捕球する瞬間につくるため、それまでのステップを工夫する必要があるのです。

捕球までのステップ

補足:筆者は、野球人生でほとんどショートしか守ったことがありません。
場面の説明の際、脳内でショートを守っている想定でお読みいただけると幸いです。

では本題の捕球までのステップに入っていきます。
昔から内野守備の捕球までのステップは、細かく刻むことが正しいとされてきました。
しかし、近年のプロ野球選手をみると、そんなに細かく刻んで捕球に入っていないです。
この理由として簡単に、
・動きがシンプルになる
・右足の着き方を基準に考えている
の2点ですかね

1つ目の「動きがシンプルになる」は当たり前ですね。歩数が少なくなるので言葉の通りで、あまり説明する必要がないと思います。

2つ目の「右足の着き方を基準に考えている」が今回の記事で最も重要なワードです。説明します。

例として、普通の速度で転がってくるイージーゴロ(二遊間)が来たとします。
私なら左前に動き始めて、おおよそ3メートル手前にボールが来た時(脳内ではもう少し早いタイミング)に右足を着く→捕球→同時or少し遅いぐらい
のタイミングでゴロをさばきます。

上記の感覚で捕球すると、右足を着くタイミングさえ間違えなければ、打球ラインまで一直線に走ることができますね
細かく刻んで捕球する必要がそもそもありません。
(誤解を招く可能性があるので補足程度に説明します。場合や打球によって多少細かく刻むことがあります。ここではイージーゴロの説明なので省略させてください。)

この捕球方法にはメリットがたくさんあります。
・右足の着くタイミングで捕球に入るため、グローブを操作しすぎる必要がない(余計な操作は捕球ミスに繋がります)
・一連の動きが自然に見える(これについては後の※に少し書きます)
・送球までの流れがスムーズ(右足から左足に体重が移動するためファースト方向に体重が乗りやすい)
などでしょうか?

※2017年、源田選手がプロ野球選手になりました。
当時の筆者は、「なぜこの人の守備は全てがスムーズに見えるのだろう?」
とずっと考えて動画をみていた思い出があります。
この記事に書いたことが、彼の動きのスムーズさの要因の一つではないでしょうか?

まとめ

今回、私は「捕球」「捕球までのステップ」というテーマについてお話ししました。
あえて送球のことに触れなかったのはまず「捕球」が大前提であるからです。
そして、「捕球までのステップ」を完璧にこなすことができると、自ずと送球も安定します。(少し書きましたが、これはまたの機会に)

内野守備はやはり簡単ではありません。
筆者も納得がいく動きをノックや試合でするまでに、3年ほどかかりました。
しかし、一度自分の中で基準となる「捕球方法」を確立させると、あとはその反復練習です。
この積み重ねの技術が、試合の中で必ず自分を助けてくれます!!

難しいからこそシンプルに考え、少ない項目をより深く追究できることがいいと思います。(多分バッティングもそう)

今回も長々とお付き合いいただきありがとうございます。
皆様の技術向上のお役に立てれば幸いです。
次回もお会いしましょう!!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?