見出し画像

バーテンダーに失恋した 続き②

20年ぶりの恋愛相手はバーのマスター(バーテンダー)
前回は初めてのデートをお話しました。その続きです。

初めてのデートの夜は、またすぐ会いたくてマスターのバーに行きました。開店すぐはお客さんが居ない事が多いので、マスターと二人きりになれます。その時間が私には幸せな時間でした。
デートの間は敬語が外れてラフな話し方でしたが、お店では仕事モード。敬語で対応されます。でも優しい感じは同じです。
「限られた時間でしたが充実してましたね。また行きましょうね。これからも楽しい事沢山しましょうね」と笑顔でマスターに言われ、これからはこんな素敵な人と沢山過ごせるんだ。‥‥と、舞い上がってました。
マスターに会いたくて週に2〜3回、誰も居ない開店すぐの時間帯に店に行き、他のお客様が来るまでマスターと二人きりで語り合う。その時間がとても幸せでした。色んな話をしました。短い時で30分、長い時は2時間くらい誰も来なくて2人だけの時間。マスターは過去の話を色々してくれました。離婚した事、息子さんがいる事、ご両親や兄妹さんの事など。
「僕のこと少しは解ってきましたか?」と、彼に尋ねられた時に私は「う〜ん‥‥どうでしょう。私は私と会っている時のマスターしか知らない。今ここで私がマスターの事解ってきましたと答えたら、それは解ったつもりなだけなのかもしれない」と答えました。この返答には、次のデートに誘って欲しいという気持ちを込めたのです。だって最初のデートから10日以上経つのに2回目のデートのお誘いは無いんです。その間お店には何度か行ってるのに。 
普段はラインにメッセージもきません。電話もありません。
彼女ではないから、たった一度デートしたくらいで、何もないのに私から連絡するなんて、図々しいよな気がして、たとえ声が聴きたくても私からは連絡できませんでした。
やっぱりバーテンダーさんだから、私以外にもランチくらいのデートはするよね。変な期待しちゃダメだと言い聞かせました。

そして、最初のデートから20日ほど経過した夜。

その日マスターのバーは店休日。私も仕事の2連休の1日目でした。

マスターからラインが来て、近くのスナックで仲の良い常連さん2人と飲んでるとの事。その常連さん達は、私も会うとよく話す楽しい男性2人です。
男性3人て事は隣に若くて可愛いホステスさんが居るんだろうなぁ、マスターかっこいいからなぁ‥‥ピッタリくっつかれて接客されてるんだろうなぁ‥‥て妄想して落ち込んでたら、マスターは「来ますか?」て聞いてきたんです。

え?男性3人でスナックで飲んでるのに私が行っていいのかな?でも行きたい。マスターじゃないプライベートの彼に会いたい。
外は雨でした。時間は22時を過ぎていました。でも私は行きました。
私の家とマスターの店は徒歩圏内。その中間にマスター達が今いるスナックがあるみたいですが、知らないお店だったので地図アプリ見ながら歩いていくと、スナックの前で彼が待ってました。
優しい笑顔。開いたままの私の傘を受け取ると畳んで傘立てに立てて、私の背に手を添えて店の中へ入れてくれました。どれくらい飲んでらっしゃるのかはわからなかったけど、大して酔ってるようには見えませんでした。
スナックでは常連さん達がカラオケ歌ってて楽しそうでした。マスターの歌う姿も隣で見れて、私はとても嬉しかったんです。優しい声。徳永英明さんみたいな素敵な歌声。私がうっとりしていると常連の男性の一人が「俺達の飲み会にマスターが女性呼んだんは◯◯さんが初めてやな〜」と言いました。私は「へぇ〜そうなんですか?有難うございます〜」と、表向きは平静を装ってましたが、心の中では
それって、私はマスターにとって特別なの?他の女性客とは違う存在?ヤッター😆
て、嬉しくなっちゃいました。
 
そしてその夜、私と彼は一夜を共にしました。
とても幸せな夜でした。

どんな夜だったか‥‥‥
まぁ20代、30代の時とは少し違う感じでした(笑)
それはまた次回書きます。今回はこのへんで‥‥  

読んで下さる方はいるのでしょうか?もしいらっしゃったなら、読んでいただき有難うございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?