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「人の話をフェアに聴きたい」をクリーンランゲージで。介入せずに話してもらう。

自分の意見を言う。自分の願いを言う。
だけれど、言葉にしてみて、そうそう。って思ったあとに
で?って思うことはないですか?
クリーン・ランゲージのクリーンな問いは、
で?の先にあるものを広げていくことが出来ます。

Clean for Lifeの菅原です。


9月の傾聴講座に参加してくださったYさんのお話から
話しをしっかり聞いてもらうことから広がるもの、をご紹介。

ポイントは、はなしを聞くっていうのは、
聞いてもらった側の世界が広がるってことです。


フェアな関係に興味があるから、クリーンに惹かれた


この日、講座に参加してくださったYさんは
【フェアな関係に興味があるので参加した】
といいました。

Yさんのお話は続きます。

人のコミュニケーションって、一方的な側面があって、
「自分がこう思う」を乗っけている。
介入しないってどういう事?に興味がある。


もしあなたが、コーチやカウンセラーだったら
いろんな思いを巡らせるんじゃないかと思います。


たとえば。
介入しないってどういう事?って知りたいのね。
(加えて、なんて教えよう。とか何を体験させようとか思うかもしれない)
とか、

「一方的じゃないコミュニケーション」っていうことは
一方できてない(もしくは、お互いにやり取りがある)でありたいのだな。
とか、


一方的って思うということは、何かそこに何かを感じているんだな。
とか。


クライアントの発言からいろいろ思うわけです。
そこには、自分の持っているスキル、
クリーン・ランゲージという手法を伝えること
できればそれを魅力的に思ってほしいこと
なんて思いも持ちながら
「今日、何を持ち帰ってもらいか」なんてことまで考えるかもしれません。


そのうえで、
「〇〇が知りたくっていらっしゃったのですね」
なんて言っちゃうかもしれませんよね。

クリーン・ランゲージでは、
それを「余計な前提・介入だ」と考えます。


ただ、クリーンな在り方で相手の話に、興味を向ける。


もちろん、自分の中ではそう思っていいんですけど、
相手に「〇〇なんですねー」なんて要約をぶつける必要はない。
ただ、相手の話すことに興味を向けます。


たとえば、Yさんのお話を聞いて、
あなたはどう捉えましたか?
介入しない=一方的ではない、コミュニケーションしたいんだ。
って聞こえたかもしれない。


でも、クリーン・ランゲージではちょっと違った捉え方をします。

Yさんの「人のコミュニケーションって」?
「一方的な側面」って?
「自分がこう思う」を乗っけているの、乗っけているって?
どんなこと?どんなとき?それでどう感じるの?

わからないことだらけだな。って思います。


で、実際にこんなことを深めていきました。

フェアな関係性に興味があるとき、その、フェアな関係性ってどんな?
→私が感じているのは、空間で言うと横に並んでいても、縦の関係。上下を感じる。
家族、男女関係、政府と国民。
実は、上下と感じる関係性が多い。
こうなっているのをこうしたい(ジェスチャー)


ね?フェア=対等みたいな一般のお話じゃなくて
Yさんの世界が見えてきました。


こう(上下)でいいときもある。
そうであったとしても必要以上に圧力をかけない。あるいは横になったとしても、100%フィフティフィフティなのか、バランスが取れているのか、それを何で判断するのか?それが整理できていない。
必要以上に反応しているだけかもしれないもあるし
・・・縦なのを横にしたい。


で。繰り返し出てくるジェスチャー
縦なのを横にしたいが、どうも気になっているように
見えました。
それって?

男女はこう?(よこ)
これはこうかもしれない。違うかもしれない。そういうのを無意識に乗っけて誘導しようとしている。コントロールしようとする
何かを言われたときに違うんだけどな。って侵害された気持ちになる
それを感じるからこうしたい

ここでは、Yさんが何を言っているかの精査は
あまり意味がないので、語らないです。

で、それより感じてほしいのは、
Yさんの考えている、フェアな関係と
そうではないときにどんなことがあるのか
Yさんがだんだん気づいてきたということ。



で?聞かれてみて(話してみて)どうでしたか?


Yさん、たったこれだけの質問(2語)と
そこから話した自分の話で、「ああ」という顔をされていました。

そこから講座の中で、聞いてみる、聞かれてみるを体験して
最後の感想です


内側の状態でも手一杯なのは、普段のコミュニケーションも同じ。偏ったコミュニケーションなんだな。と思った。
相手の中で何が起きているのかをキャッチしたい

もともと、コミュニケーションでも
話を聞くって方向にご興味がおありだったので
終わった感想も、相手の話を聞くほうに
気持ちが向かれていますが、

自分がどんな聞き方をしたいのかを最初に
しっかり話した=意識できたことで

クリーン・ランゲージって?とか
介入しないって?みたいな理屈に持っていかれることなく
体感を持ち帰ることが出来ました。



まず「ちゃんと聞かれる」体験から。

話を聞く。って、聞く側からすると
言っていることを要約したり、受け止めたりすると思いがち。

でも、大事なのは
話をそのまんま聞く

そして、
相手の興味があることを広げていく

こちらから何も言わなくたって
質問が少なくたって
相手は話したいことがちゃんとある。
その話したいことを一緒に見つけていけると
「聞いてもらった」がやってきます。



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