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部活。ひとり。楽しい。

彼女はバスケ部での練習のことをよく伝えてくれました。未経験者だからハンドリングから練習していること。シュート練習が1番面白いこと。よく聞く話ですが部員同士の些細なケンカのこと。日々の出来事をよく私に話してくれました。その中で彼女を頼もしく思えたエピソードがあります。

1年生は10人。練習中の隙間時間などに、なんとなく3グループに分かれる。3人3人3人。そして1人自由にたたずむのは彼女。でもみんなと仲は良い。

私はよく彼女に言っていました。
100人中、97人が右へ行き、3人が左へ行くなら、その3人に入ると良い。平均から遠く離れると良い。抜きん出ると良い。出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない。自由に君の世界観を保つと良い。人を傷つけなければ良い。人のことは気にするな。協調ではなく結束をすると良い。

それが染み込んでいるのか、そもそも気質がそうなのか、彼女は単独行動が苦ではない。頼もしいと感じた。私は「それは良いね‼︎」と称えた。

(もしかしたらこの教えは間違ってる可能性がある。)
少しの不安はあった。でも彼女はいつも楽しそうだ。鼻歌を歌ってる。

そして部活動でも力をつけていった。
やはり思った。“抜きん出ろ”

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