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『シャイロックの子供たち』 池井戸 潤 著

ストーリー
とある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪!?“叩き上げ“の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績…..事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。

amazonより

池井戸 潤はまだたくさんは読んでいないが、どれを読んでも面白い。
人の卑怯さ、弱さ、甘さが見事なまでにリアル。

正当に戦う人は蹴落とされる。そこに正義はない。
そんな世界でどう生きるのか。


もちろん、こんな世界で生き残る自信もないし、可能ならもっと優しさや思いやりのある世界で生きたい。
それでも、こんな世界があることを承知の上で、可能な限り優しさや思いやりを持って生きていけたらと思う。

優しすぎる人は、教養として正義が勝てない世界をのぞいてみるのは必要。


2023年2月17日映画化

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