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『虐殺器官』 伊藤 計劃 著
ストーリー
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃していたが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の人物ジョン・ポール。
彼の目的とは何か。
物語を通して問われる倫理
犯罪は許されるのか?
犯罪じゃなければ何をしても許されるのか?
犯罪はどういう理由なら許されるのか?
理由が正当なら許されるのか?
誰に対して正当なら正当なのか?
途中、出てくるゲーム理論
はじめ裏切るものが勝つが、複雑化していくと裏切り者は淘汰される。これを見て思うのが助け合うのが生き残れるのか、裏切るのが生き残れるのか。状況で変わる。
現代ではこのバランスは思いやりに傾いているように感じるが、人間の中にある残虐性と思いやりが対面する相手により変化しながら生活しているんだと感じる。
いろんな事を考えさせられる良書。
ベストSF2007 国内編 第1位
ゼロ年代SFベスト 国内編 第1位
2015年劇場アニメ化
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