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『孫子の兵法』許 成準 著

本日、『孫子の兵法』許 成準 著 の本を買いました。

孫子の兵法に関しては、今まで抵抗があり読んできませんでした。
抵抗があったのは相手を騙したり、奪ったり、惑わして撹乱したりなどのズルい方法が書いてあるからです。

それに対して論語や菜根譚は豊かな心を持つことを目的にされた本で好きです。
それは今でも好きなんですが、豊かな心を持とうとすると加減が分からず手当たりしだい優しくしていようとしてしまいます。すると、やはりズル賢い人に利用されたりするように感じます。

好きな本に「GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代」アダム・グラントがありますが、とにかくGIVEしましょうって本なんですが、この本にですらTAKEしかしない人には10回に1回はTAKEしましょうって書いてあります。

利用されていると感じる人は感謝が足りないんじゃないか?という本もありますが、それも一理あると思います。が、客観的にみて損をしているなと感じる人はいます。
自分のことは客観的に見れないと言われているので自分で判断するのは難しいところですが…。

長くなりましたが、上記のようなことも感じながらズル賢い人の本の代表だと思っていた「孫子の兵法」を手に取ったわけです。っと言っても最初は得意のオーディブルで聴きました。

コレが結果から言うと予想以上に良い。聴くだけだと考えが整理される前にどんどん進んでしまうので本を買ってくることになったわけです。

もちろん、騙しましょうや惑わしましょうってことも書いてありますが、コレが書かれた当時は「失敗=死」だったので生優しいことは言えなかったんだと思います。
現在は失敗しようが負けようが死ぬわけではないので読み飛ばして良いと思います。
そんな嫌いな部分を読み飛ばしたら、本当に良いことしか書いてない。

良いことしか書いてない論語や菜根譚は本当に良い本なんですが、良いことしか書いていないので、それでは騙されて利用されるだけで終わってしまうんじゃないか?と不安になってしまいますが、孫子の兵法は悪いことも書いてあるだけに逆に説得力を持っているように感じました。

騙したり惑わしたりは現在ではNGですが、やはり長く読み継がれてきた本は素晴らしいってことを再確認しました。
孫子の兵法はたくさんの方が書いていますが、許 成準さんのを読みました。

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