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『カエルの小指』 道尾 秀介 著
ストーリー
詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。
母親が残酷な詐欺被害にあったのを境に、厳しい現実を生きることになったキョウ。
武沢はキョウを救うため、かつての仲間を再集結、大仕掛けを計画する。
実演販売中に現れる中学生キョウに実演販売を教えて欲しいとせがまれる。断ろうとする武沢に「自損事故だと思って助けて欲しい」とキョウ、説得し武沢に計画を話す。
武沢は協力することを決める、協力内容はキョウの母を騙した詐欺師を探すためのお金を賞金で手に入れるため期限付きでだが泊まり込みで実演販売を教え込み優勝賞金を狙うというもの。
実演販売を教えながら一緒に生活する中で、キョウのいくつかの不審な行動。
突然、謎の男に襲われたりと不穏な展開になっていく。
最後までキョウは何かを隠している。それは何なのか?
みんなに内緒で何をしようとしているのか?
それが分かった時、天才っぷりに口が開く。
真っ当な人間がバカを見る世の中を見せつけられたキョウ。
真っ当な人間をやめたことで人を死なせた過去を持つ武沢。
どちらが正しいじゃない。何ができるか。なんだな〜と感じた。
「カエルの親指」同様、爽快エンタメ小説。
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