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『ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー 著
STORY
私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い陰を宿していた。やがて彼は妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には悲しくも奥深い真相が隠されていた。
この小説の面白さは皮肉たっぷりのユーモア溢れる言い回しにあると思う。
ストーリーは次々と展開していくが正直やりとりが面白い小説なので、ずっとやりとりのシーンを読んでいたくなる。
主人公フィリップ・マーロウは危険な人物にも臆せず堂々と振る舞う。どんな相手でも、どんな不利な状況でも挑発的な言い回しで相手の痛いところを突き話を優位に持っていく。
それに危険な仕事をしているにも関わらず、報酬は必要最低限しか受け取らないマーロウの姿勢も好きになってしまう。
こういうストーリーより情景描写や言い回しが楽しめる小説なら何度も読み返したくなる。それに適当に開いたページを読み返して楽しめるので待ち時間があるような日に持ち歩きたい。
今回もオーディブルで聴いたけど、これは本を買うことを決めました。
これは言うまでもないが、ストーリーも当然とても面白い。
ただ、1950年代の小説なので少し古臭い考えがあるように思うが気になるほどではなかった。
僕はレイモンド・チャンドラーを初めて読んだが、他の小説も読んでみたくなった。特にマーロウシリーズは制覇したくなった。
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