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すごく英語が堪能な感じで「ロサンゼルス」を言いたい。


ロサンゼルス。
もう名前だけでかっこいい。
「あ、おれ、ロサンゼルス帰りなんすよ」なんて言ってみたい。
言わずと知れたハリウッド映画の聖地であり、海外の映画やドラマ、テレビなどエンターテイメントの中心地であるロサンゼルス。ハリウッドスターやミュージシャンなど多くの海外セレブたちが住む高級住宅街ビバリーヒルズがあることでも有名だ。まさに人々の夢や憧れのつまった都市、華のある都市の代表格的な存在である。

さて、そんな名前だけでもチルい「ロサンゼルス」だが、みなさんは一度ぐらい憧れたことはないだろうか?
「ロサンゼルス」を英語でカッコ良く言ってみたいと。英会話は最悪、出来なくてもいいから、「ロサンゼルス」だけでも英語でカッコよく言ってみたいと。

ご教授しよう。


今回はこの「ロサンゼルス」という地名にフォーカスして、いかにそれをネイティブらしく、スマートに、そしてカッコよく言えるか。その方法を伝授していきたい。これを読めば、明日からあなたも『少なくとも「ロサンゼルス」だけはネイティブ並みにキレッキレな英語で言える人』になること間違いなし。



ロサンゼルスの語源

さて、ロサンゼルスをカッコよくいうためには、まず基礎知識として、「ロサンゼルス」をアルファベット表記で覚えておく必要がある。
「ロサンゼルス」のアルファベット表記は以下の通りだ。

Los Angels

読み方はロス エンジェルス。われわれ日本人は「ロサンゼルス」で覚えているので、それで1つの単語だと想像しがちだが、実際は2つの単語から成っている。これらはスペイン語が元になっており、Los (ロス)は英語でいうところの the(定冠詞)であり、Angels(エンジェルス)は「天使」を意味している。つまりLos Angelsは「天使たち」という意味の地名なのである。

ちなみに、もともとこれは、18世紀に現在のロサンゼルスにあたる地域に入植したスペイン人がこの地に名付けた「El Pueblo de Nuestra Senora la Reina de Los Angeles de Porciuncula」(『我らが貴婦人、ポルツィウンコラの天使たちの女王の町』の意)という地名に由来しているらしい。

覚えるだけでも頭痛がしそうな地名だが、『ポルツィウンコラ』は「礼拝堂」を、『天使たちの女王』は「聖母マリア」を意味しており、もともとキリスト教にちなんだ地名である。

この冗長な地名が時間とともに次第に簡略化されていき、最終的にLos Angels(天使たち)の部分のみが残り、今日の形に至っているという訳だ。


ロサンゼルスの略称

さて、「ロサンゼルス」のアルファベット表記で Los Angels ということを理解したら、もちろん、このままアルファベットを意識して「ロセェンジェルス」と言っても良い。アクセントはセの部分だ。

しかし、これでは普通である。
せっかくなら、もっとクールな言い方をしたい。

そんな時は、略称である。

Los Angels にはクールな略称がある。

予想できるだろうか?

おそらく多くの日本人はロサンゼルスの略称と聞くと「ロス」を思い浮かべるかもしれない。しかし、実はこれは日本でのみ通用する略称である。
「ロス」と思った人は、チッチッチッである。

海外では一般的に、Los Angels の二つの語の頭文字をとって、L.A.と省略される。読み方は「エルエイ」

これが本場の「ロサンゼルス」の略称である。

めっちゃカッコよくないだろうか?

せっかくなので、もう一度言ってみよう。


エルエイ

ううん、良い。

「ロセェンジェルス」とフル尺で表現するよりも、かなりこなれた感が出るし、「おれ、分かってますよ」的な風を吹かせられる。口にするだけでチルい感じがする。ここまでこれば、ネイティブレベルまであと一歩だ。

リエゾンを意識する

さて「エルエイ」が「ロサンゼルス」の略称だと分かれば、あとは仕上げである。実際に発音をしてみよう。読み方は「エルエイ」と説明したが、実際にネイティブスピーカーがL.A.を発音する場合「エルエイ」とは聞こえない。

英語の発音において重要なポイントは音と音のリンクである。例えば、get upを例に挙げよう。読み方としては「ゲットアップ」だが、実際に言葉として発音される場合、t とuの音がつながって「ゲラップ」と発音される。この現象を専門用語で「リエゾン」というが、このリエゾンが「エルエイ」を発音する際も漏れなく起こるのである。

さあ、言ってみよう。

エレイ

イントネーションは日本語の「寒い」と同じ。
張本選手の「チョレイ」みたいな感じで。

エレイ

英語を意識して、巻き舌にしたりする必要もない。ただこの「エレイ」を日本語を読む感覚で読むだけだ。さあもう一度。

エレイ


完璧である。

これで今日からあなたも少なくとも「ロサンゼルス」を発音する時だけはネイティブレベル。「ロサンゼルス」さえ英語でクールに言えれば、もうほぼこっちのもの。

是非、これから英語で「ロサンゼルス」を言う機会があれば、「よし来た!」と言わんばかりのドヤ顔でエレイと言ってほしい。

いかにも英語が堪能そうな印象を与えて、一目置かれる存在となること必定だ。

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