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日記2

一昨日の事

朝の5時に目が覚めて、そこから30分は布団の中でボーっとして

今日も自転車で出勤しようかな
15分ぐらいで行けるし、楽やしなぁ

今までは電車通勤で、慣れてるから楽やったけど
いつも同じ道で一本道やから
自転車で知らない道を通るのがおもしろい

朝は空気中の汚れとか、埃が全部地面におちてるのか
空気が澄んでるように感じる

出勤途中に公園を発見して、一服した

小さい公園で、すべり台と
ブランコの持ち手の部分がガチャガチャになって歪んでる

自動販売機でお茶買って、ベンチに座った

桜の花がほとんど風や雨でなくなってて、散髪を失敗したみたいになってる

そーいえば、最近見てるYouTuberは皆んな朝を大事にしてて
散歩とかしてるの思い出した。

少し離れた木の上の方の枝に、カラスが止まって鳴いてるのを発見
カーカー  カーカー

ふとした瞬間に飛びたち、僕の頭上を飛んで行った。
うんこされたら嫌やなぁと思いながら、そのカラスを目で追っては、消えて行った

するとさっき止まってた木の同じ場所に別のカラスが止まってるではないか

カーカー カーカー

またしても、すぐに飛び立ち、僕の頭上を飛んで行った。
うんこを警戒しつつ、何でわざわざ僕の上を飛んで行くのかなぁと

上を見渡すと、あそこの木から、向こうまで
木の枝が無く通路のようになってる

なるほど、一本道でしたか
カラスも出勤途中なんかな

出勤してからは、新人さんの同行の予定で、一緒に働いたけど
キャリアは僕と同じぐらいで

何でも慣れた手つきでスイスイと任務を遂行する
新人さんが

はーい じゃがいもがやって来ましたよ〜

はーい 人参がやって来ましたよぉ〜

はーい は〜〜い  は〜〜〜い

うーん。

なかなか独特な声かけやけど
まぁ、オッケーでしょう!

施設長が休みな事もあって、電話番は僕が担当する事になった

prururu  purururuと、よく鳴るなぁー

電話に出たり出れなかったりしてると

2階から職員が降りてきて
〇〇さん、先日のPCR検査、陽性やったみたいで
病院が入院をお勧めしますけど、どうしますか?って聞かれてます!と

陽性?!

すぐにマネージャーに確認の電話を入れ
入院の運びとなった

マネージャーが、二階の職員が持ち込んだ可能性も高いから
二階の職員もPCR検査回すから、申請の為に名前と住所と生年月日を送ってほしいと言われ

皆んなに電話したり

病院やらクリニックやらマネージャーとの電話対応でバタバタしてると


二階から別の職員が降りて来て

とにかく陰性で良かったなぁと

い、陰性?!

え!陰性って聞いたで!

慌てて確認すると陰性との事。

えぇーーー!!

陰性で、状態が悪いから入院との事。

すぐさまマネージャーに電話入れ、誤報でしたと報告すると

まぁ、どっちにしろ入院は入院かと

人手が無い事から、救急車で迎えに来れないかなぁと確認の電話を

クリニックにした所、緊急性がないので厳しいですと一蹴され

3時に到着でお願いしますと言われる。

車椅子の方で座位保持も難しいから、どうやって行くかとか

食材が全然無いから、買い物も行かなアカンと料理専属のおばちゃんが言う

病院に行く人と、買い物に行く人が外に出たら、現場に人が居なくなるしと

皆んなで話していると

purururu purururu 

入院先の病院でもPCR検査したいから、今から救急車呼んで

すぐに来て下さい!!

そーゆー事ならとすぐに救急車を呼び

こっちとしては、救急性は無いのだから

気軽に連れて行ってくれるもんだと、思い込んだのが大間違い

10分程で、ピーポーピーポーとサイレンの音が聞こえてきて

緊急性MAXをTOPギアまで入れた、二十台半ばの壮漢な隊員2人と

いかにも親方気質っぽい五十台半ばの隊員が

鋭!鋭!応!!

と聞こえそうなテンションで施設に入って来た

居室を教えると3人はズダダダダっと入って行き

親方が

〇〇さんに向かって

ゆっくりと丁寧な物腰で、会話はできますかぁ〜?

と話しかけた。

返事が無いので、親方はもう一度

〇〇さん、会話はできますかぁ〜?

しーーん

と静まり返った空間が3秒ぐらい続いたと思いきや

若く壮漢な隊員の1人が

かいわはできますか!!!!

空気が破れるんじゃないかと思う声量で僕達に問いかけてきた

あ 僕達に聞いてたんか

現状と救急車を呼んだ経緯を説明すると

3人は聞いてたのか、聞こえてなかったのか

〇〇さんを迅速に車中の人とし

僕も同行という事で、後部座席に乗り込んだ

じゃあ閉めますよ!と親方が両手を上に伸ばし、ドアを閉めようとした所で

パタパタと料理専属のおばちゃんが駆け寄ってきて

車で後ろから付いて行くのはあかんの?と

なるほど、帰りに買い物か

すると親方が、それは病院が嫌がると思う

バタンっとドアが閉められた

車中に若干おばちゃんの無念が残りつつも

すぐにそれは、3人の隊員によってかき消された。

移動中、隊員の方々は矢継ぎ早に質問を射掛けてきた

僕としては、緊急性が無い事は分かってたけど

救急車を呼ぶという事は、こういう事なんだと認識させられた

僕は今の職場に来てまだ3ヶ月程で、〇〇さんと関わったのは数日ぐらいだ

職場には外国人の方も多く、最近僕がリーダーになったという事もあり

なんとなく僕が同乗した

なぜ歩けない、いつから歩いてない等

手元にある資料に記載してない事には

質問に答えられない事もあり

隊員に軽く怒られた

当たり前だ。

隊員の方が

僕達も病院に連れて行くとなった以上、病院に適当な事は報告できない

色々あるんやとは思いますが、よろしくお願いします。

仰る通りだ。

彼らの気合いが十分に伝わってきたし

僕も聞かれた事にはすぐに答えられるように

常日頃から準備をしておかないと

又、救急隊員の方々が、こんなに頼もしいのも

さすがだなと思ったし、僕も良い刺激を貰えて良かったとも思った。

病院では待ち時間が長く、ずっと座ってた

僕の右斜め後ろの席で

60代ぐらいの男の人が電話をしてて

一階のロビーの椅子に座ってるから来てや

と言って電話切った

30分後

もしもし?まだか?一階のロビーにいるから!はい、待ってるで

30分後

もしもし、何してんの?ロビーにいるねんけど、場所わかる?はいはい、待ってるで

30分後

もしもし?!どーなってんの?しんどいんか?え?今どこにおんの?二階やろ?来られへんの?大丈夫なん?わかった、待ってるからな。はい。

30分後

もしもし?!ちょ、降りて来てーな。顔も見たいし!

逆に行ったらどないでっか!!

と言いそうになった。

そんなこんなで、〇〇さんは、多分大丈夫やと思いますと

看護師の方に軽いノリで言われ

病院を出てからは連絡の電話や

施設に戻ってからも電話、連絡等して

帰ってから2キロぐらいジョギングをして

銭湯に入って

ハイボール飲んで

寝た。

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