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【記者日記】人権フェスを見学

  2月10日、大阪弁護士会館で行われた人権フェスに行ってきました。様々な差別や人権侵害と闘う民間団体、救済の網から漏れていく「支援の狭間」にいる人々の支援団体などがブースを出していました。
  ある弁護士は、少年犯罪の裁判で、すべての被疑者に付添人(大人の裁判における国選弁護人)をつける運動を起こしていました。
  また、ある市民団体は、家庭で虐待を受けた子どもたちが社会に出ても困らないよう、自立のための支援を行っていました。
  日本で外国人参政権を広げようと活動する団体は、「今すぐ変わるとは思っていません。一歩づつやっていこうと思っています」と言っていました。
  朝鮮学校の無償化排除を辞めるよう訴える団体もありました。
  通院の際、日本語がわからず困っている外国人に通訳や付添をする人々もいました。
  裁判で手錠をつけて入廷することをやめさせようと活動を行う団体のブースでは、手錠体験をさせてもらいました。

実際に手錠をして入廷するときの状況を再現してもらう。縄は大変きつく、悪いことをしているという感覚を抱かせやすい。


    実際は犯罪が確定していない「未決」状態でも、まるで犯罪者のように扱われることはおかしいと、この団体の方は言っていました。
  日本では、逮捕された時点で犯罪者のような報道や扱いをされていますが、刑が確定していない状態での決めつけはできないと強く感じました。
  また、冤罪事件が起こりやすい状況もあり、冤罪が晴れることなく亡くなった方も多いのではないかと思いました。
  午後からはスタンド・アップコメディアンの清水宏さんの芸もあり、多くの人が集まりました。


清水宏さんのスタンド・アップコメディ。海外仕込の軽妙で鋭い風刺が楽しい。


  清水さんはいろいろな国でスタンド・アップコメディアンとして舞台に立ったそうです。たったひとりで約1時間を喋り切りましたが、飽きることなく見ていられました。外国のストリップ劇場で唐揚げを投げられた話から日本の英語教育、人権まで、縦横無尽に話し続けた清水さんは汗だくでした。
  日本には多くの人権侵害があり、日本政府は国連の度重なる勧告にも耳を貸していません。わたしたちはこのみっともない政府をどうすればいいでしょうか。考えさせられました。

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