子供の「記憶」に残る食事
みなさんこんにちは。
みなさんが思い出に残っている幼少期の食事はありますか?
私の場合は、小学校の低学年くらいだったと思いますが、デパートの最上階にある回転レストランに行ったことをよく覚えています。
2000年頃までは、全国各地の有名デパートやホテルなどの最上階に回転レストランと呼ばれる、フロアが回転し360度の展望を楽しめるレストランがありました。
当時私が行ったのは、「そごう」の最上階にあった「ホテルオークラ」が運営するレストランでした。両親はいつもとは少し違ったよそ行きの服装で、若干の緊張を感じながら、ガラス張りのエレベーターに乗るとあっという間に最上階へ、そしてレストランに入ると赤い絨毯に、豪華なテーブル。窓からは繁華街の夜景が広がっていました。子供ながらに「すごいところに来た」と感じました。会話の内容や、どんな食事だったかは正直あまり覚えていないのですが、おそらく何かの記念日だったと思います(笑)
子供の頃の、家族との楽しい食事の記憶。それはいつまでも鮮明に頭の中に刻まれているものだと思います。ぼんやりと、なんだか温かい思い出。みなさんの記憶にもありませんか?
最近、そんな「原点」ともいえる気持ちを思い出させてくれる出来事がありました。私がいつもお世話になっている福岡の博多駅前にある「海風土」という海鮮居酒屋で、メニュー開発についてのお話をオーナー様にお伺いした時の事です。福岡はインバウンドが多く、地物の海鮮を売りにした「海風土」でも沢山の海外のお客様がお越しになるそうです。その中でも特に家族連れが多く、お子様の印象に残る商品を何か開発できないかという視点からあるメニューを販売するに至りました。
元々、メニューにあった「サーモン麺」という商品をなんとメリーゴーランドの玩具に乗せただけの商品!ですが、すごいインパクトです。
(ちゃんとお皿が回転する仕様になっています)
これを、ふざけた商品と言ってしまえばそれまでかもしれません。しかしこの商品できっと沢山の海外のお子様を笑顔にしているのだと感じました。
味はもちろん大事ですが、「旅の思い出に残るインパクト」って必要ですね。
楽しい思い出は大人になるまで覚えているかもしれません。ある意味、外食の原点と言えるのではないでしょうか。
「海風土」は福岡で愛され続け、オープンから10年を迎えても最高月商を更新し続けているそうです。これは、自分達の強みを活かしながらも、現状に奢らず、新しいチャレンジをし続けているからこそ、成し得る偉業だと思います。
名物は原価率100%の海の玉手箱!なんと500円です。
みなさんも、福岡に行かれた際には、是非お立ち寄りください。
飲食店が飽和状態の今こそ、その食事をどう楽しみたいのか?
お客様に心を寄せることで我々にできることはまだまだあると感じました。
読んでいただきありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?