Photo by m_oonote 【詩】失われしもの 26 えんじゅ 2024年6月23日 10:09 わずかに白い髪の毛をはさみで少し切りました枕の横のティッシュの中にそっと包んで隠しました大きな体が失われ声も笑顔も見えなくなって白いけむりになりましたしばらく空にいたけれどとうとう消えてなくなりました胸のあたりがゾワゾワと喉のあたりがグラグラと息をするのが苦しいくらい目を開けるのが怖いくらい髪の毛だけが残りましたあなたのいないこの世の中がずいぶん変わってきたことをきっと知っているでしょうきっとどこかで見ているでしょうやさしく髪を撫でました ダウンロード copy #詩 #髪の毛 #失われしもの 26 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート