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大阪大学 工学部 2025年度 編入体験記




自己紹介

高専から大阪大学工学部に合格したショーンだ。今回体験記を執筆するにあたって重要視しているのが再現性である。編入試験合格者でも受かるべくして受かった人、ボーダー付近の人、運が味方して受かった人など多様である。巷に溢れている編入体験記はとても優秀な方のポジショントークなども見受けられ、そういった類の記事は参考にしても再現が難しい場合や筆者の自己満足で大きく内容が偏重している場合がある。そこで、理数系の能力は完全に凡人な私が、本番で体調不良でも筆記で9割以上得点して合格するために徹底的に情報収集・分析して、再現性のある勉強ルートを確立した。私は今回合格できたが、もう一度試験を受けても合格できるると確信できるほどである。傾向が大きく変わらない限り、この勉強ルートをたどれば合格するだけの実力はつく。有益な情報を多数載せたために特大ボリュームとなってしまったが、最後まで読んで、そして勉強法・勉強内容を実践していただけると幸いである。後半には実力を発揮する方法も書いた。また、個人特定を避けるためと、このページにたどり着いたモチベーション溢れるあなたへの先行者利益を優先し、20部限定の有料記事とした。

状況

私の席次
1年 6位
2年 8位
3年 16位
4年 12位
5年 不明   だいたい40人中

得意科目も苦手科目もなく、勉強は高専生の中では普通程度。
部活は運動部、テストは一夜漬けで乗り切っていた。
3年からはバイトと遊びに明け暮れていて、勉強を開始したのは4年夏。夏はTOEICと徹底研究に時間を割き、4時間程度の勉強量。冬休みまでは5時間程度で、年明けから毎日最低8時間で多いときで11時間は勉強。

  • 編入勉強仲間がいた

  • 毎日勉強時間をとれた

  • 規則正しい生活を送れた(運動も含めて)

  • 他を圧倒する情報収集による確固たる勉強内容への自信

これが合格の要因かと思われる。

有料部分サンプル


使用した数学の参考書


使用した専門科目の参考書


過去15年分の物理の傾向を図解(写真は一部)





3年に一度くらいで出る図形の微分方程式の応用問題例を多数掲載
阪大工学部に有効な他大学の過去問を厳選して掲載


阪大工学部の編入事情・配点

ここ3年の合格者は以下の通り。番号の飛びを含めて見てほしいが当日欠席者の数も学科によるがそこそこいるため、この数字だけを鵜呑みにするのはよくない。


2018-2022の工学部編入合格者2021以降電気情報の枠が広がった


基礎工学部の合格者数


基礎工学部は辞退者が多い=東大のすべり止めで使われるので運要素が強い


運要素が少ないのでおすすめは工学部



配点は850点満点で
数学   200
専門科目 200
英語   150
調査書  200 
面接   100
となっている。数学は全学科共通問題だが、専門科目は物理、化学、4力学、3力学、小論文などと各学科まちまち。物理でいうと応用自然と応用理工のマテリアルが共通で電気情報、環境エネルギーはまたそれぞれ傾向が違うので注意が必要。調査書は評価点の素点がそのまま反映される。調査書はけっこう差がつく印象。一方、面接の配点は100あるが、正直面接では差がつかない。対策も前日のみで完全OK。
TOEICは700-800点くらいが合格者平均。800点近く取れたら専門科目と数学の勉強に充てることを強く推奨する。
本番何割取れたら合格するかは学科による。ただ、明らかに学科によってボーダーと定員が異なるので編入難易度に差がある。
応用自然 枠が多くボーダーが低い
応用理工 枠が狭く受験者多数。
電気情報 枠がとても多いが受験者も多い。
環境エネルギー  受験者が非常に少ないため点を取れば受かると思われる
地球総合 同様

2025年度の合格者の得点は一桁切り捨てで
応用自然 590-705
応用理工 630-650
電気情報 550-770
となっており、(地球総合、環境エネルギーは不明)TOEICを除いた当日試験のボーダーは例年6-7割といった印象。これを見ると電気情報の枠が大きいことがわかる




ではここからは具体的にどのような方法で勉強、対策を進めていくかを解説する。

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