生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣の違い

冬になると牡蠣の色々な料理、出てきますね!
生で食べられるかどうかは、牡蠣に関しては鮮度の問題ではないんです。

そして
生牡蠣を食べる→ノロウイルス感染という伝説のような構図になっていますが、なぜかな…と思うことはありませんか?

もともと、二枚貝(牡蠣を含めて、ホタテ、あさりなど)は海水中の藻類やプランクトン入りの水を取り込んでその中の栄養分を濾し取って大きく成長します。
その時の海水にノロウイルスが入っていたら…もちろん貝類たちにとりこまれますよね。
そして、貝の中腸線と呼ばれる部分に溜まっていきます。
牡蠣はその中腸線が皆様が通常食べる、身の中にあるんです!(ホタテの場合の中腸線はウロと呼ばれる黒っぽいところ、アサリは加熱しないと身は食べられませんよね?)
ということで、ノロウイルスが入っているかもしれない海水で育った生牡蠣はウイルス感染する可能性があります。
ただ、ノロウイルスは加熱すればウイルスとして作用しない(失活する)ので食中毒にはなりません。
ですので、加熱用の牡蠣(汚染海水で育っているかもしれない牡蠣、でもミネラルや栄養分はたっぷり取り込んでいる)は中心部までしっかりと加熱する(85℃以上)ように!ということです。

そして、スーパーや飲食店などにある生で食べられる牡蠣は、海水の汚染度を検査し、衛生管理された環境で育っているものが販売されているはずなのでご安心を。
ただ、鮮度がいいから!…とれたてだから!…と言って販売するような、生食用の牡蠣はもしかしたら…と疑っておいたほうがよいかもしれません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?