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サースペンド高校 2話

ロミーは取り巻きでピテラとヘネシーがいる、ストライカー、とスティーブン、ケンジは一軍男子、ロミーはケンジに好意があるが元彼のストライカーとも変わらず仲良しのように見える。スティーブンには何か秘密があるようだ。エマとロミー今は、犬猿の仲だけれど…

生徒達が学校に着くと何だか大きな音が青い空に響く。
ライク「パーセク何か飛んでないか?登校2日目で何か事件でも起こるのか?」
パーセク「まさかそんなことないだろ。それにしてもなんの音だ。」
女子生徒「あそこになにか飛んでる。」
女子生徒2「本当よ。」
新入生達は空に飛ぶヘリコプターを見て騒然とした。
ライク「ヘリコプターが飛んでる。うちの学校なんか取材でもあるのか?」
パーセク「そんなこと一言も聞いてないけどな。えっ、学校の方に降りてく。」
実はサースペンド高校では去年からヘリコプター高校が許可されるようになった。そのため滑走路も十分に確保している。
男子生徒「ヘリで登校するとか中々クレイジーなやつがいるもんだな。」
新入生が入学して2日目、ヘリコプターで通学してる子を見て驚いた。
ロミー「何か騒がしいわね。」
ピテラ「ニゲルのヘリコプター通学で皆ビックリしてるのよ。」
ヘネシー「最初はビックリしたけど、今はだから何って感じね。それしてもニゲルってすごいお金持ってそうよね。」
ロミー「彼校内1の金持ちでしょ。ケンジとはまた違う雰囲気なのよね。まさに歩くお金みたいなものよね。」
ピテラ「何それ?ロミー面白いこと言うじゃん。でも彼ただのお坊ちゃんじゃないけどね。」
滑走路ではヘリコプターが到着した。
操縦士「お坊ちゃま、到着しました。」
ニゲル「ニコラス、ありがとう。」
ニゲルは操縦士ニコラスに笑いかけた。彼の笑顔はとても爽やかだった。
ニゲル「ロミー、ピテラ、ヘネシーお早う。」
ロミー「おはよう。」
ロミーと他の二人も返す。ニゲルはロミー達と仲悪くは無いが、あまり深くは話さない。ニゲルはお坊ちゃまの家系でお父さんは離婚して、新たに航空会社の男性とお付き合いし、結婚をした。人によっては二人とも父親がいることを馬鹿にすることがあるが爽やかな笑顔で何もなかったかのように返す。彼は二人の父親を尊敬している。ニゲルはアジア系アメリカ人だ。おばあちゃんとおじいちゃんが日韓系アメリカ人。日本語と韓国語は話せず、母語は英語のみだが、フランス語とドイツ語とロシア語が堪能。全科目成績が良く、通学用のヘリも自らデザインして父親と作った。ロミーやストライカー達のようにやんちゃはしてないので、そこまで目立つような存在ではない。ただ家が金持ちでかなりの博識なので彼に意地悪する人はいない。
女子生徒「実際に見たのはじめて!どっから見ても格好いい。」
一部の女子からモテている。校内カーストは二軍だ。
エマ「ニゲルも悪くないわね。」
メグ「エマ前のパーティーで振られたんじゃなかったの?」
エマ「彼氏候補としてキープするだけよ。他が駄目な時の最終手段として彼を残してあげるわ。」
メグ「エマって、恋多き乙女ね。」
ロミーのライバル、エマは口を開けば男子の話題ばかりだ。
メグ「数学ニゲルと一緒なんだよね。ニゲルがどんな女の子好きか聞いてみるわ!」
メグはエマのグループに属している2軍女子。校内ではダーク・ウィッチズと呼ばれているグループだ。エマとは幼馴染で、エマに楯突く生徒がいたら一緒になって戦う。
エマ「ロミーの奴、お昼明けの授業が一緒じゃないの。」
メグ「あんたも彼氏の一人や二人作りなよ。」
リン「この学校何かと忙しくて恋なんて中学卒業してからしたことないよ。」
リンはカールがかったブロンドヘアの女の子、バッグに5匹の魚キーホルダーをぶら下げている。メグに誘われ、ダーク・ウィッチズのメンバーになった。ダーク・ウィッチズの中ではかなり冷静な思考の持ち主で、3人が暴走してる時は一人でその場を離れることが多い。
テバクル「エマ今度私にも彼氏紹介してくれない?」
テバクルも同じくダーク・ウィッチズのメンバーで2軍の女子。
エマ「あんた金ある男しか興味ないわけ?親が金持ちなだけで、恩恵を受けてるただのお坊ちゃんと付き合っても意味ないわ。」
テバクル「それなら今は遊びとしてニゲル当たりから色々お金を搾り取って、成人になったら金持ちの結構年上の旦那を捕まえるわ。」
テバクルは小さい頃から金目のものに興味があった。家は平気的な年収の家庭だ。ブランド物やお金には目がない。
テバクル「ニゲル、ここの数式分からないから教えてくれない?」 
ニゲルに抱きついて香水の匂いを放ってアピールした。
ニゲル「もう少し離れてくれたら教えるね。その方がちゃんと説明できるでしょ?」
ニゲルは笑顔で返して、数式を説明した。まさにニゲルは王子様みたいだが、テバクルはワザと抱きついてお嬢様気取りをしている。
ヘネシー「またやってるよ。この前はケンジとかにもあんな感じだったし、3年の金持ち男子にもあんな感じね。お金目当てなんて誰がどう見てもバレバレなのよ。」
スティーブン「お前も似たようなもんだと思うけどな。」
ヘネシー「私はお飾りになるタイプじゃないの。あんなのと一緒にしないで!」
スティーブン「チャンスがあれば、ニゲルの両親と話してみたいな。」
ヘネシー「ん?あー、そういうことね。」
ヘネシーは何かを察したようだった。
お昼休みになると食堂は生徒でいっぱいだった。
ストライカー「ここ俺の席だから。」
ケンジ「早くどけ!お前らの席はあっち!」
ロジャー「分かったよ。」
ロジャーは去っていく。
ストライカー「エイセーブ、ゴミ捨てて。」
ケンジ「俺とスティーブンのも!」
エイセーブ「分かったよ。」
エイセーブも2軍の男子。一応ストライカー達とは共に行動をすることが多いが、だいたいはパシリだ。
ストライカー「動画取ろうぜ!」
ケンジ「エイセーブ、動画係宜しく!」
エイセーブ「投げるなんて危ないだろ!」
ストライカー「ナイスキャッチ。」
カメラの前で3人は踊ったり、喋ったりした。
エイセーブ「これでどう?結構よく取れてると思うぞ。」
ストライカー「撮り直しで。」
撮影係はいつもエイセーブの役割だ。でも自分は一軍のグループに近い存在なので特に文句を言わず、ストライカー達に忠実だった。
男子生徒「いけいけ!」
男子生徒2「あと少しだ。」
エイセーブ「何やってんだ?」
笑いながらゲーム機を取り上げた。
男子生徒「返して!」
エイセーブ「返してあげるよ。」
ゲーム機を床に叩きつけた。
男子生徒「僕のゲームが…」
男子生徒達は落ち込んだ。エイセーブは何もなかったかのようにその場を去る。
バズ「何?」
エイセーブ「お前邪魔なんだよ。どこ見てんだ?お前の顔覚えたからな。」
強いものには忠実だが弱いものを目の前にすると横暴になる。ストライカー達はもちろんこの彼の一面を知らない。
ロミー「次、ベラの授業じゃん。あいつだけは遅刻しても怒られないし、授業クソつまらないからサンダーバード見よ。」
ピテラ「マジであの授業価値ないよね。」
マリ「今日のベラはメッチャ機嫌悪いからちゃんと行ったほうが良いよ。」
ヘネシー「あんたそんなことよく分かるね。」
マリ「私の情報は確実なのよ。」
ロミー「マジか。今日は珍しく誰にでもヒステリック起こす日かよ。」
ピテラ「うちらにまでヒステリックになることないから、ここは遅刻したらヤバいわ。」
マリは2軍女子。ロミーのチームの情報提供屋でありつつ、立派なパシリだ。
ヘネシー「今日終わったら一緒に服見に行こうよ。」
ロミー「賛成。服見るならあそこしかないわね。」
ピテラ「マリ、授業終わるまでにデリバリーでお菓子頼んでおいて!宜しく!」
マリ「分かったよ。ロミーは何が良い?」
ロミー「うちはダイエット中だし、グルテンの含むものは太りやすいわ。」
ヘネシー「ロミーはそんなの食べても太らないと思うけど。」
ピテラ「ロミーは誰よりも体型維持頑張ってんのよ。普通の子達とは違って妥協が許されないのよ。」
マリ「それなら、グルテンフリーのグラノラバー頼んどくね。」
ヘネシーは時々、ロミーを太らせようと試みることもあるがいつも失敗する。
ロミー「ヘネシーも今度コンサート行くよ。」
マリ「私も行く!」
ロミー「え?あんたも行くわけ?しょうが無いけどチケット用意しておくわ。あんたいると何かと助かるし。」
ピテラ「色々と皆のために色んなことしてくれるし。」
マリは自分が完全一軍と勘違いしている。一軍のパシリでしかない。
マリ「何その服?ダサ!親に服買ってもらえないわけ?」
ボニー「そういうわけじゃないよ。」
自分より下の存在にはかなり大きな態度をとる。
マリ「あんたこの年にもなってこんな紫のお馬さんのカチューシャしてるの?マジでダサいんだけど。」
女子生徒「返してよ!」
マリ「元の位置に返しておいた!」
女子生徒のカチューシャをゴミ箱に投げた。
教員「ちょっと、マリ!何をやってるの?これはこの子の大事なものでしょ!今すぐゴミ箱からとりなさい。」
マリ「私がやったて言う証拠はあるんですか?虚言はやめてください。」
教員がいなくなるとマリは女子生徒に怒った。
マリ「あんたが呼んだわけね。あんた名前何?」
女子生徒「私何もしてないよ。」
この学校は何かがおかしい。
エイセーブ「お前邪魔なんだよ。」
バズ「ごめん。」
パーセク「この学校ってはっきりしたスクールカーストある学校だったの?」
ライク「やっぱりそうだと思ったよ。授業とか面白そうだから入学したけど。他にもヤバそうだけど。」
男子生徒「エイセーブって奴には気をつけろ噂で聞いたけど、校内暴露ニュース流してるのあいつらしいぜ。」
女子生徒「それ誰から聞いたの?ただの噂でしょ。と言うかそんな噂はじめて聞いたわ。」
エイセーブはイラつきながら学校を歩いた。
エイセーブ「ストライカーもケンジもスティーブンも俺をパシリにしやがってムカつくんだよ。」
マリ「あんたストライカー達いないと何も出来ないし、どうせ学校の片隅にいるような存在でしょ?それならストライカー達といるべきよ。」
エイセーブ「マリ、お前だってロミー達のパシリだろ。悔しくないのか?」
マリ「あんたと一緒にしないでもらえる?」
エイセーブ「いや誰がどう見てもパシリだろ。お前はロミーもどきでもないんだよ‼︎」
マリ「むきになっちゃって。私はロミー達から信頼されてるの。私に頼めば全て確実だからいつも私に頼み事してるの。パシリなんかとは違うわ。」
エイセーブ「惨めな奴だな。一緒にあいつらのこと暴露しないかか?あいつらの最高な秘密知ってるから。」
マリ「もしかして校内暴露ニュース流してたのあんただったの?」
エイセーブ「あれは違う奴がやってる。でも俺はアイツと繋がってるからいつでもリークなんて簡単さ。」
エイセーブはとっさに嘘をついた。
マリ「却下よ。あんたと違ってパシリじゃないから。」
エイセーブに言われてもマリは自分を一軍の女子だと思い込んでいた。
ニゲル「マリ、落とし物したよ。」
マリ「ありがとう。」
ニゲルはその場を去った。
マリ「ニゲルってあんなカッコよかったのね。あんたと違って笑顔が最高。」
エイセーブ「どこがだよ。」
ニゲルに嫉妬しつつも何も言えなかった。
世界史の授業でストライカーとロミーは被っていた。
ロミー「ボールペン忘れたわ。」
ストライカー「隣のカマロに貸してもらえ。」
カマロ「はい、ボールペン。」
ロミーが受け取ったのはライターだった。
ロミー「あんたこれライターよ。」
周りの生徒達も笑ってしまった。
カマロ「親父のライターまでペンケースに入れてしまった。あれ、ボールペンがないな。うちの犬が持って行ったようだな。」
ストライカー「お前抜けすぎなんだよ。」
ロミー「何食べたらそうなるの。」
カマロを見て2人とも笑った。
教員「静かにしなさい授業の時間よ。カマロ、何やってるのよ。」
カマロ「さーせん。」
アレス「アイツセンスあるわ。」
エルサ「何あれ?どこが面白いの?くだらない。」
カマロは2軍の男子。お馬鹿でお調子者でかなり抜けている。
「ブー」
教員「カマロ、寝るなら静かに寝て。」
生徒一同「わははは!」
ストライカー「お前オナラ臭いぞ。」
仮眠用に持って行ったのがブーブークションだった。彼は何もしなくても面白いことを起こすような男子だ。
エルサ「何あれ?ダル。」
カマロはエルサを見つめていた。
ストライカー「顔見てるだけでおもろ過ぎる。」
ロミー「存在がマジでギャグね。この授業の面白さほぼカマロでしょ。」
教員「皆んな、静かに‼︎」
何だかんだ色んなクラスメイトから気に入られてる。
男子生徒「カマロって憎めないよな。」
この数日で新入生達は色んなことが起こりすぎて混乱していた。
ロミー「カマロって奴と授業一緒になったけどすごい面白いやつだった。ブーブークッションで突然寝たり、ボールペンとライター間違えたり。」
ピテラ「中々クレイジーね。」
ロミーは家に帰って、ケンジの動画を見ながら一日を過ごした。


キャラクター紹介
元になったキャラクターを紹介していきます。
(今回新しく登場したキャラクターの解説です)

例:
本作キャラ名:(本編と違う場合元のキャラ名)
(元のキャラの設定説明)

ミゲル:(綿守 ワタモリ)
ピタ子ワールドのキャラクター。林子の彼氏で不満を感じているのかもしれないが、熱くならない反発せず不快にさせずに相手に返す性格。
怒った林子もフエルトになってしまった林子もでも彼にとっては同じで、どの林子も好き

リン:(秋刀魚リン)
ピタ子ワールドのキャラクター。元々は猫だったが海に落ちてしまって深海まで潜っていってしまい気がついたら サンマ(魚)になって水槽にいた。音の能力が優れていて数百km離れていても探知できたり、楽器の音を差し替えたりできる。

※秋刀魚リン(リン)キャラデザインはロンロー

テバクル:
ロンローの物語Galaxy scale pythonsに登場する敵キャラ。殺す予定はない予定で勝手に動き暴れ、地球人撃たれて弾丸は手で止めるものの彼氏?と選んだボトムスが流れ弾で破れて怒って複数人を殺害「彼氏いない女に生きる価値ない」と考え敵の女子からも嫌われている。

ロジャー:
ロンローの物語Galaxy scale pythonsに登場するカメの青年、ストライカーGの若頭で地球人(つまり人間)の姿に化けることができる 、9種類もの言語を使えるが、爆発を見てしまうとまともな判断ができなくなる。

エイセーブ:
ロンローの物語Galaxy scale pythonsのヘビ。
元々は主人公ターボ(エヌスクが養子として生活しているラチーク城の使用人の立場だったが、かなり前からターボがテロリストのシアルジード息子だと気がついていたと考えられる。

バズ:カゴドリ
ピタ子ワールドのキャラクター。ピタ子事務所の会計担当、計算力が優れている。元々は青い鳥だったがエマと契約をして鳥かごの姿にされてしまったそう。足は三本あり頭のワイヤーは50m伸びる。

ボニー:ホネホネ子
ピタ子ワールドのキャラクター。ホネー属の女の子で編み物は全て5歳までに習得してしまっていて、墓場で洋服屋さんを経営している
彼女には姉がいるが…。。。

マリ:
ロンローの作品Weapon_familiarに登場する縁切りサツマイモ、(絶縁地雷) ターゲットが彼女を踏むなり押すと親族を除く大事な人と縁が切れてしまい周囲にいる人々がターゲットを嫌う。什器を作るのが大好きで通販で売っていると思われる。

カマロ:
ロンローの作品Galaxy scale pythons に登場するヘビにされてしまったアメリカ人の青年で、解雇されたらしい。月の地下基地でアレスと同じ部屋に監禁されていたが協力して脱出して最終的に彼はアレスと仲良くなり地球人の姿に戻れる。

アレス:
ロンローの作品Galaxy scale pythonsに登場する毒ヘビで元地球人、カマロと同様に月の地下基地で監禁されていたが彼(彼女)は、自分を犠牲にして地球人を守った英雄。肉体的な性別は男性らしいが地球人時代に戸籍を女性にしている。MTXのトランスジェンダー

本作ではアレスはMTFトランスジェンダーなため若干MTXとは異なるものがあるかもしれません。

MTX:体は男性しかし心の性別は不明
MTF:体は男性で心の性別は女性

エルサ:雪乃
ピタ子ワールドのキャラクター。作品は好きでも作成者は嫌いというがそれが本音ではない場合もある。姉の雪見と帽子を変えたら性格が変わってしまったことがあるため、もしかしたら帽子が性格の原因かもしれない。

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