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大学での臨床実習の実際🧑‍🎓

こんにちは!
イシタマと申します!
今回は医学科5・6年生が経験する臨床実習についてお話しします!

臨床実習とは

まず臨床実習とは4人程から成るグループが病院に行き、実習を行うものです。5年生では1年間かけて、大学病院にある診療科のほとんどを1〜2週間で回っていくものです。6年生では自分の好きな診療科を選んで回っていきます。

診療科は以下のものがあります。
総合内科、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科、内分泌・糖尿病内科、リウマチ・膠原病科、精神科、脳神経内科、循環器内科、小児科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、放射線診断科、麻酔科、産婦人科、救急科、リハビリテーション科、血液内科、外科第一、外科第二など

実習内容

実習内容は各診療科によって全く異なります。共通していることは多くの患者さんの中で、担当する患者さんを先生に決めてもらい、その患者さんについての入院から治療、そして退院までを学ぶ形になっています。
担当する患者さんの検査や治療の見学をして、レポートを作成し、先生に評価してもらうことでその診療科での実習は終わりとなります。

また教授回診にもついて行きます。多くの人が思い浮かべるのはドラマ『白い巨塔』のオープニングシーンでしょうか。教授を先頭に医師たちが列をなして廊下を歩く様子は印象的で、ドラマでは教授回診が教授の権威の象徴として描かれています。1週間のうちに1・2回ほど午前中に教授や先生方と一緒に入院患者さんのもとに行き、患者さんの様子をみて、治療の方向性を確認するものです。

これからもう少し具体的な例を出してみましょう。

内科系の診療科での実習

外来や検査(もし消化器内科なら内視鏡検査)などの見学が主な実習内容になります。特に大学病院に通ったことのある人は、外来で医師の近くに学生が数人いるところを見たことあると思います。

教科書で学ぶ検査が実際にどのようにして、患者さんの同意から検査終了まで進んでいくのかを学ぶことができるのでとてもいい経験になります。

ここで正直な話をしますと、私の大学の実習の場合、この見学というのは結構きついです。数時間も何もせずにただ見ているだけというのは時間が長く感じ、早く帰りたいと思う学生も多くいます。何か自分で血圧などを測らせていただけたりすると、もう少し身になる見学になるかなぁと思います🙏

外科系の診療科での実習

外科系での実習では手術見学がメインになります。
担当する患者さんの手術日になったら、手術が開始されるまでに手術室に行きます。

そして最初に手洗いをします。この手洗いの仕方もちゃんと決まっていて、間違えるとやり直しと言われます😭

次に手術着に着替えて手袋をつけます。この際に、どこかに触れたり、ぶつかったりすると最初からやり直しです。これがまた辛いです。しかし感染を防ぐことを1番に気をつけなければならないので、やり直しするしかありません。

着替えが終わった後には、どこにもぶつからないように動いて術野と呼ばれる手術を行うところ(患者さんの横)に行き、先生の手伝いをします。手伝うこととしても糸を縫うか、先生がやりやすいようにする道具を持つだけです。

手術をしている間は昼食を食べたり、トイレには行けません。しかし意外とアドレナリンが出て、お腹が減ったりしません。相当長い手術だときついですが。。。

そして手術が終われば、手術着を脱いで終わりです。

手術の内容にも面白さが異なります。例えば、先進的な医療機器である「ダビンチ」(Da Vinci)を使う手術はかっこ良いですね。手術室の隅にエヴァンゲリオンの操縦席みたいなものがあり、その人がダビンチを動かします。現在では様々な診療科で使われていますが、特に泌尿器科で使うことが多いので、ダビンチを操縦したいという理由で泌尿器科を目指す人もいます。

地域医療

これは田舎の病院に約1週間泊まり込みで実習するものです。田舎ならではの訪問診療や高齢者に対する診察を見ることができます。県の中でも中心地にある大学病院とは全く雰囲気が違うので、意外と楽しいです。私は毎日、地域にある銭湯に通っていました〜

しかし虫や自然が好きでない人にとっては結構辛いものかもしれません😢

まとめ

以上が医学部の高学年が行う臨床実習になります。大体イメージできたでしょうか。基本的には見学がメインですので、手技の経験は初期研修で積む流れとなっています!

早く白衣が似合うように私もこれから頑張ります🥼

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