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光と音。そしてメジャーカテゴリの洗礼(B1リーグ第14節・三遠ネオフェニックス対信州ブレイブウォリアーズ)

この思いを、私はどこから記せば良いのだろう。はっきりと言えることはただひとつ。私はプロスポーツというものを。興行というものを。どこかナメていたのかもしれない。それほどまでに、打ちのめされて帰宅した。
正直に言おう。私はそれまで、プロの、メジャーカテゴリの興行というものを目の当たりにしたことがなかった。サッカー――Honda FCの所属しているJFLは、どう言葉を繕おうとJ1から数えて4部相当だ。フットサルもいかんせん、日本ではまだまだマイナー側に位置するスポーツである。言葉を選ばずに書くと、私はそういったものに慣れてしまっていた。だから今回、めちゃくちゃに圧倒されてしまったのだ。

Bリーグのこちらに対する姿勢は、自分が今までに接してきていたものとは何もかもが違っていた。良く言えば適切なサポートであり、悪く言うと応援の要請であった。いや、手厚いぐらいでないとなに一つできずに終わっていた可能性が高いので、実際ありがたかったのだけど。

ともあれ、初めてのBリーグは何もかもが桁が違った。まあ開場前に行けばいいやな気分で待機列に臨めば、そこにはもう人がすっかり並んでいたし、スタグル……スタグルで良いのかわからないけど、とにかく昼食を買いに行けば、現金を金券に替えねばならぬという決まりまであった。いや、そんなの初体験だし! JFLもFリーグも現金だったし!(とはいえ、きちんと金券に引き替えしました。キャッシュレス時代、怖い……)
そして極めつけは、演出である。まあ、1階席に光と音を調整する感じのブース(それもかなり広め)があった時点で確定的なんですが、まあ凄かった。選手入場でまず光と音にブンブンに煽られ、試合中もひっきりなし……というかバスケはそのルールのおかげで攻守交代が激しいのでもうのべつ間もなく音でガンガンに煽られるわけなんですよ。
いや、良く言えば集中しやすい、悪く言うとのどかな試合環境に慣れ切っていた自分がアレなんでしょうけど。

閑話休題。まあ結論から言いますと、初めてだろうがぼっちだろうが、十分に楽しめました(重要)! 勝利とか敗北とかそんなの関係なく、エンターテイメントとして試合を楽しめたと思います。
手荷物を極力減らすべきだったとか(手荷物検査があるしリュックはかさばる)、落ち着いて試合を見るのは諦めた方が良さげとか、思ったことはいっぱいあるけど、その辺は自分の認識不足なので、文句を言っても仕方ないしね! ハリセンもくれるし、応援の指導もしてくれるし、ガンガンに音楽で指示を飛ばしてくれる。こんなありがたい話はないわけですよ。うん。きっと今までが従来じゃなかったんだ。いや、ホントに。ともあれ、作法とサバイブの方法は覚えたので、2月の試合にもう一度乗り込んでみようと考えています。そういえば、紙チケットもかさばるなあ……。

で、肝心の試合結果ですが……83-53で、三遠の圧勝でございました。いやあ、ダンクも決まるし、3Pも決まるし、強い強い。今年は強いらしいと順位表では見ていましたが、こうまで強いとは。途中ちょっとゴールが決まらない展開もありましたが、総じてまあ圧倒していました。凄い。
そしてなにより、選手がデカい! いやあ、バスケの選手ってみんなガタイが凄いんですね。特に外国人選手がヤバ過ぎるし、三遠ネオフェニックスの4番、コティ・クラーク選手が特にデカかった。確かヒーローインタビューも受けていましたね。いや、凄えわ。凄い。

ちなみに、未経験が一人で行って大丈夫なのか、と言いますと。人混みや光と音の乱舞が平気ならまあイケるでしょう。ルール説明は適宜スクリーン映像でやってくれていましたし、試合の中断や再開についMCの方が随時説明してくださっていました。時折ハイライトがあったり、選手の得点数も表示されてたり。まさに手取り足取り、という言葉が相応しいかと思います。……それでも筆者は、ちょっとお腹いっぱいになってしまったのが無念でならないのですが。

まあそんな訳で、初めてのバスケット観戦は文字通りに様々な感想を抱いて終わったのであります。それなりの満足感と、わずかばかりの敗北感。いかに自分が、マイナーカテゴリに慣らされていたのか。光と音の中で、色々痛感しながら帰路についたのでした。2月の試合は、マジで準備して行こう……!

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