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Re:つれなら

またまた中学生の頃のお話しです。

当時の先輩後輩の立ち位置は絶対でした。ですから恐い先輩もいれば、自分がその恐い先輩になることもある。廊下ですれ違えば会釈をして過ごすのが中学生の掟。

この前提で話を書きます。

ある日の放課後、当時、私とつるんでいた友達が校舎2階から空気銃で狙撃されたのです。幸いにも背中だったので大きな事故にはなりませんが、それでも痛いもんは痛い。

で、振り向くと校舎の2階からライフルを構える後輩…多分、オリンピックに校舎の2階まで走って行く競技があったら間違いない金メダルな速さで後輩のところまでダッシュ。

顔面蒼白な後輩は「弾が入っていないと思ってました」と半泣きなのですが…少なくとも先輩を「狙った」と言うのは間違いがなく、一旦教室でボコボコにして、我々の教室まで連れて行こうとしたら先生に見つかり、後輩釈放で、我々は職員室で事情を言わされる。

そもそも空気銃を学校に持って来ている時点で後輩アウト〜!だと思うんだが、こちらが怒りを収めるよう促される。

しかし青い春はそんなに単純ではないのですよ。

後輩に撃たれたと言う事実は、安倍元首相の暗殺に匹敵するくらいの大問題。今なら後輩のあだ名は「山上徹也」になってます。

次の日、昼休みに校長室に呼ばれた我々。給食を校長室で食べて、校長と昼休みを過ごせと。昼休みに暴れて、また後輩に何かあったら困ると言うのが理由だろうけど、そうは言わないんですよ。「君たちと話がしたい」と言う、謎の理由でそこから1ヶ月も校長室で昼休みを過ごさせられることになる。

子供たちの世界と、大人の世界は違うし、世代が変われば考え方も変わる。

今、同じことが起きたら教師は隠蔽しようとするだろう。

いつの頃からか、学校の中で教師が1番立場的に弱い人になってしまっている現代は生徒はつまらないだろうなと思うのです。

先生に逆らう。
権力に抗う。
親に反抗する。

こう言うのが「カッコ良い」と思っていた僕たちの時代。

私はカッコ良いの最先端に立って教師と対等に話をするために生徒会長にまでなったのは、また別のお話し。

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