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1stコンタクト

秋のイベントの会場の、予算やら設営やら、電話とメールで打ち合わせを進めていて、今日、会場の下見に伺った。
アポイントの時間ギリギリに到着すると、担当営業マンさんがすでに立ったまま待ってくれていた。
メールで何回かやり取りし、初めて顔を合わせるこの瞬間が、なぜか好きだ。
メールの文面と電話の声から想像していた感じとはやっぱり違う。
お約束の名刺交換をし、早速、会場を案内していただいた。左足を軽く引きずり前を歩いていく営業マンさん。あ、足が悪いのね。と思いながら後を着いていく。
仮押さえのその会場は、思っていたより狭く感じる。どうしよう。狭い。
大きい会場は予約済みで、変更できないそう。
担当営業さんが、「今日中に図面にレイアウト落とし込んでみます!そこから考えましょう。」と頼もしいひとこと。ありがたい。
場所を移して、細かな確認をする時間を取っていただいた。いちいち足が痛そうなので、大丈夫ですか?と声をかけると、「昨日、ゴルフで足を痛めまして。痛くて痛くて(笑)」「なんやゴルフかい」と一気に場が和む。営業マンの技法発動か、ここから終始和やかな場になった。
書類の日時の確認の段階で、初めてその日が自分の誕生日だと気づき、思わず、「あ、私、誕生日…」
誕生日だからナニってことももうない年齢だけど、つい口に出してしまった。
「もしかして、サプライズのホテルケーキなんて用意してもらえたりして。それまでに足治してくださいね」と調子のいいことを言って1stコンタクトは終了した。

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