【毎週ショートショートnote】ラーメン部骨伝導

「ごめんなさい幸次さん。ボディビル連れてきちゃって」
「いや、俺の方こそごめん」
「へー、可愛い子だね」
「ずりぃぞ、尾出」
「素直によろこびましょうよー」
「注文していい?」
「自由すぎるやつら連れてきて、本当にごめん」

ラーメン屋にて、バディと尾出幸次のデートに5人ついてきていた。
バディには、名探偵ボディビル。
尾出幸次には、猫屋敷、小番、狩田、川井いな。
計7名が食卓を囲んでいる。

「このラーメン屋、骨伝導製法でおいしいんですよ」
「それ、どういう製法だよ?」
「メニュー読め」
「痛ってえ! メニューの角はやめろ!」
「まーまー、落ち着くっすよー」
「はは、うるさくてごめんね。みんな尾出のことが心配でさ」

わちゃわちゃと尾出以外のネコクインテット達が話している。
尾出幸次は、最初の一言以外黙っている。
ボディビルは少しだけ安堵した。

「悪い人じゃなさそうで、よかったわ」
「アタシ、見る目あるでしょ?」
「別れたら、見る目がないわね」
「ひどい!」